銀行・郵便局/ネットバンキングの活用方法

インターネットバンキングとは?やり方とメリット・デメリット

インターネットバンキングとは、24時間いつでもネット上で残高確認や振り込みの設定ができる便利なサービスです。不正利用などセキュリティへの不安から、利用をためらう人もいるかもしれません。ネットバンキングのやり方とメリット・デメリットをご紹介します。

坂本 綾子

執筆者:坂本 綾子

預金・貯金ガイド

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インターネットバンキングとは?

ネットバンキングのやり方・仕組み・メリット・デメリット

ネットバンキングとは? やり方・仕組みやメリット・デメリットを知ろう

ネットバンキングとは、銀行取引をインターネットで行うことです。銀行により違いがありますが、インターネットで利用できる主な取引には次のものがあります。
  • 残高照会
  • 入出金明細の照会
  • 振り込み
  • 振り替え
  • 定期預金の預入や解約
  • 外貨預金の預入や解約
  • 投資信託の購入や解約
口座にお金があれば、インターネット取引専用のサイトから入力することで様々な取引ができて便利です。ただし、インターネットではできないことがひとつ。現金での口座への入金と出金です。これはATM(または振り込み)で行います。

<目次>    

ネットバンキングが利用できる銀行とは?

ネットバンキングは、現在ほとんどの銀行で利用でき、大きく3種類に分けられます。

■都市銀行、地方銀行、ゆうちょ銀行などのいわゆる銀行
例えば、みずほ銀行なら「みずほダイレクト」、三菱UFJ銀行なら「三菱UFJダイレクト」、三井住友銀行なら「SMBCダイレクト」、ゆうちょ銀行なら「ゆうちょダイレクト」と呼ばれています。

窓口やATMと併用して、ネットを使いたいときはネットが使えます。つまり、取引の方法が増えるということ。以前は、書類を郵送してダイレクトバンキングの申し込みをする方法が一般的でしたが、最近は、すでに口座を持っている銀行ならパソコンやスマートフォンから比較的簡単な操作で初回ログイン(ネットバンキングの利用開始)ができる銀行が増えています。

■銀行のネット支店
銀行の中にはインターネット取引専用の支店を、インターネット上に開設しているところがあります。地方銀行に多く、例えばスルガ銀行の「ドリームダイレクト支店」、愛媛銀行の「四国八十八カ所支店」など。これらの支店に口座を開いて利用します。現金の入出金にはATM(または振り込み)を使い、取引はネットで行います。

■インターネット専業銀行(ネット銀行)
ジャパンネット銀行、ソニー銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行、じぶん銀行、大和ネクスト銀行、GMOあおぞらネット銀行、ローソン銀行などが挙げられます。原則、実在の店舗がなくインターネットで取引をする銀行です。ネット支店同様、現金の入出金にはATMを使い、取引はネットで行います。
 

ネットバンキングのメリットは?

ネットバンキングとは?やり方・仕組み・メリット・デメリット

ネットバンキングのメリットは、出かけなくても取引できる点や、振込手数料が窓口よりも安くすむ点

最大のメリットは、窓口やATMまで出かけなくても取引ができる点です。

通帳記帳に行く時間がない、面倒だという人は多いでしょう。自宅のパソコンやスマホで、いつでも好きなときに、残高や入・出金明細の照会ができるので、忙しいとき、天気が悪くて外に出たくない日などは、とても助かります。「引き落としがあるけど残高が足りるかな?」とか、「お金が予定通り入金されているかな?」というときも、気軽に確認できます。

また、振込手数料が窓口よりも安くすむのもメリットのひとつです。
 

気軽にネットで定期預金を作れるのもネットバンキングのメリット

さらに、ぜひおすすめしたいのが、ネットで定期預金を作ることです。

普通預金にお金を寝かせている人は、その分をぜひネット定期に。窓口やATMまで足を運ばなくてもいい上に、満期になったら解約して普通預金に入れる、あるいは同じ定期を自動継続するなどの予約もネットで済ませられます。

都市銀行などでは、定期預金の金利は、ネットで預けてもATMや窓口と同じところが多いのですが、ネット銀行やネット支店の定期預金は、一般的な定期預金より金利が高いのも嬉しいポイントです。
 

スマホのアプリでネットバンキングが使いやすく

ネットバンキング用のスマホアプリを提供する銀行も増えています。口座開設から、その後のネットバンキングの利用までアプリでできる銀行もあります。スマホのアプリなら、パソコンを立ち上げなくても、外出先でも気軽にネットバンキングが可能です。
 

ネットバンキングのデメリットはIDなどを忘れると本人でも利用不可な点

一方で、デメリットもあります。ネットバンキングでは、安全な取引のために、本人確認用のパスワードを設定して利用します。このパスワードを忘れてしまうと、本人でもログインできず、取引ができなくなってしまいます。
ネットバンキングのやり方・仕組み・メリット・デメリット

ネットバンキングのデメリットはID・パスワードを忘れると本人でも利用できなくなる点 

パスワードの再設定が必要となります。

また、他の口座への振り込みの際は、さらに第二暗証などと呼ばれる別のパスワードの入力が必要になります。こちらは、一度きりの使いすてのパスワード、「ワンタイムパスワード」を使うのが主流になってきています。パスワードカードやトークンと呼ばれる小さな機械を使って、その都度自動的に生成されるので、自分で覚えておく必要はありません。スマートフォンのアプリで生成する銀行もあります。30秒や60秒など、一定の時間内しか有効ではありませんから、表示されている間に入力をします。
 

まずはメインバンクでネットバンキングを始めよう

都市銀行など、メインバンクとして使っている銀行でネットバンキングを始めると、ATMや窓口も併用できるので、ネットでログインできない事態になってもあわてずにすみます。慣れてきたら、ネット支店やネット銀行にも口座を開き、金利の高いネット定期を利用するといいでしょう。

どちらの場合も、困ったときはカスタマーセンターやコールセンター、ヘルプデスクなどに電話をすれば対応してもらえますから、それほど心配することはありません。
 

過失がなければ不正引き出しは全額補償される

もっとも不安なのは、インターネットを通して情報がもれないか、不正な引き出しの被害にあわないか、という点だと思います。

スマホにショートメールが来て、パスワードを入力するようになどと書かれていても絶対に入力してはいけません。

全国銀行協会は、インターネットバンキングで預金を不正に引き出された際には、銀行に過失がない場合でも、預金者に過失がなければ全額補償するという申し合わせを発表しています(2008年2月)。

補償の対象となるのは個人の預金者で、条件は、銀行への速やかな通知と充分な説明、捜査当局への被害事実等の事情説明となっています(被害発生日の30日後までに銀行への通知が行われなかった場合、親族等による引き出しの場合は補償は行われません)。

預金者に過失がなければ全額補償。過失がある場合に、どこまで補償されるかは個別対応です。

被害にあわないためには、次のような対策が必要です。
  • パソコンやスマホに最新のウィルス対策ソフトを使用する
  • 不審なメールのリンクを開かない
  • ショートメールにパスワードを絶対に入力しない
  • 必ず公式サイトからログインする
  • パスワードを生年月日など推測されやすい番号にしない
  • パスワードを他人に知らせたりしない
各銀行ではセキュリティ対策を強化していますが、自分自身でもしっかり注意して、便利なネットバンキングを使いこなしましょう。

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