4月の個人向け国債は、5年固定0.71%、10年変動0.5%
国が、元本と利子の支払いを約束する国債。 |
比べる前に、まず、ザッとおさらいです。
個人向け国債は、国にお金を貸して利子をもらう仕組みで、発行時期により金利が異なります。同じ時期に発行されたものは、どの金融機関で買っても同じ金利です。銀行や証券会社が、販売の窓口になっています。
これに対し銀行の定期預金は、銀行ごとのいわばオリジナル商品、金利は銀行ごとに違います。とはいえ、都市銀行、地方銀行などの金利はほぼ横並びで、期間5年のスーパー定期は0.35%(300万円未満の預入)程度(2009年3月13日現在)。
つまり固定5年の個人向け国債の金利0.71%は、一般的な定期預金の約2倍ということに(変動10年については、期間10年の変動金利の定期預金はありませんので比べることができません)。
インターネットで預けるネット定期も、やはり一般的な定期預金の2倍程度の金利で、こちらは銀行ごとに幅があります。さらにネット定期は、期間1年でも、金利が高い場合があります。そこで、期間1年、5年の主なネット定期と、固定5年の個人向け国債の金利を比べてみました。
期間1年でも、個人向け国債より高金利のネット定期あり!
定期預金の金利は2009年3月13日現在。ソニー銀行および住信SBIネット銀行の100万円以上の金利は、300万円未満の場合。 |
期間1年でも、個人向け国債と同じ5年でも、個人向け国債より金利が高いのは新生銀行(オレンジ色のマス目)。ただし預入金額100万円以上が条件。2009年4月30日までの期間限定キャンペーン金利です。
期間1年では個人向け国債とほぼ横並び、期間5年なら個人向け国債よりも金利が高いのはオリックス信託銀行(黄色のマス目)。こちらも預入金額は100万円以上。通常金利です。オリックス信託銀行は、通常金利が高く、あまり頻繁には金利を変更しないのが特徴。一般的な定期預金より高金利を狙って、100万円以上の資金を預けたいときに向いています。ただし、口座へ入金するとき振込手数料がかかる点に注意。ネット定期では、提携ATMを利用すれば手数料無料で自分の口座に入金できるのが一般的ですが、オリックス信託銀行には提携ATMはありません。
期間1年なら個人向け国債より高い金利、期間5年は個人向け国債とほぼ横並びか低いのが住信SBIネット銀行とじぶん銀行(緑のマス)です。住信SBIネット銀行は2009年3月29日までのキャンペーン金利。じぶん銀行は、auと三菱東京UFJ銀行が作ったケータイの中の銀行で、2009年3月2日より6ヶ月と1年の定期預金の金利を高めに設定しています。ドコモやソフトバンクのケータイでも、一部の機種を除き口座を開いて利用することができます。