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銀行で買う投資信託、知っておきたい基本(2ページ目)

投資信託は預金と、どう違う? 証券会社で買うのと、どう違う? 銀行で投資信託を買いたい人向けに、知っておきたい基本をお届けします。

坂本 綾子

執筆者:坂本 綾子

預金・貯金ガイド

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銀行で投資信託を買うことのメリットは?

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ネットバンキングでも、投資信託の売買ができます。
銀行で投資信託を買うことの最大のメリットは、お金の移動をしなくていいことです。メインバンクとして給与振込や定期預金をしている銀行なら、振り込まれた給料やボーナス、満期になった定期預金で、その銀行が扱う投資信託を購入することができます。証券会社で買う場合は、振込などにより、お金を移動しなければなりません(すでに証券会社にまとまった資金があり、それで買う場合は別ですが)。

また投資信託を毎月一定額の積立で買いたい場合は、銀行が有利です。投資信託を扱う銀行の多くで投資信託の積み立てができるようになっています。定期預金の自動積立と同様に給与振込日の直後に設定しておけば、残高不足になることもなく、また一度申し込みをすれば、後は手間いらずで自動的に買い付けてもらえます。証券会社にも、銀行口座からの引き落としで積立購入できるところがありますが、まだ一部の証券会社です。

メインバンクで投資信託を買うことのデメリットは?

その銀行が扱う投資信託しか買えない、選択肢が決まっている点はデメリットといえるでしょう。また、証券会社によっては、販売手数料が無料のノーロード投信を扱っていますが、銀行の投資信託ではノーロードは、少数派。

ただし、ノーロード投信を購入するときは注意点があります。

先ほど、上乗せする手数料が銀行や証券会社の儲けになると書きました。この手数料を無料にしてしまったら、どこから利益がでるのでしょうか? 投資信託には、ほかにも信託報酬という手数料がかかります。これは投資信託を運用・維持するための手数料で、投資信託を持っている間ずっとかかります。この信託報酬の一部が、販売会社である銀行や証券会社にも支払われます。ノーロード投信の中には、販売の際の手数料が無料の代わりに信託報酬が高めのものもあります。また買った投資信託をお金に換えるとき=売るときに、信託財産留保額を払わなければならない投資信託もあります。

投資信託を選ぶときは、購入・売却の際の手数料、信託報酬、信託財産留保額の3つを確認する必要があります。

銀行で投資信託を買うには、専用の口座を開設する

すでに、その銀行で預金をしている人も、投資信託を買う場合は、専用の投資信託口座を開きます。まだ、その銀行に預金口座を持っていない人は、普通預金口座と投資信託口座を開きます。また、投資信託はリスクのある商品なので(運用しだいでは元本割れする)、そういった投資信託の特徴を理解しているか、投資をする金銭的な余裕があるかなどについても銀行は確認して説明することになっています。

窓口のほか、ネットバンキングでも投資信託の売買ができる

投資信託口座の開設や、投資信託の購入・売却は、多くの銀行では、窓口のほかインターネットでもできます。インターネットの場合は、注意事項や説明をサイト上で読んで、商品選びも自分自身で行ないます。リスクを理解して購入したと見なされますから、損をしても、それこそ自己責任。購入前にしっかり勉強する必要があります。

次回は、銀行で買うメリットである投資信託の積立購入と、商品選びに関する記事をお届けします。


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