資産運用/資産運用をするときの金融機関の活用法

オルターナテイブで考える ヘッジファンドって何?(2ページ目)

従来の株、債券、不動産投資に替わるものとしてオルターナテイブ投資がアメリカで注目されています。その代表格がヘッジファンド。しかし、いろいろなヘッジファンドがあります。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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資源、商品そしてプラベート・エクイテイ


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エネルギーや資源に投資する運用はかなり時間がかかるが、株や債券とは異なる値動きをすることがメリット!
資源や商品への投資もオルターナテイブ投資の1種ではありますが、有名な投資対象には、石油・ガスプロジェクトや森林開発プロジェクトなどがあります。つまり、油田やガス田の開発事業や採掘権等への投資や、森林伐採によるインカムゲインと、その土地の値上がり益を狙う投資などがあります。

これらの価値創造は、長期的には上場株式に影響を与えています。資源プロジェクトへの投資は資産関連銘柄とは相関関係にありますから、株式投資でもその恩恵に預かることはできます。

プライベート・エクイテイとは、ベンチャー企業、ベンチャー・キャピタル・ファンド及びバイアウト・ファンドへの出資など、市場性の低いエクイテイ投資を総称したものです。通常の株式投資、債券投資は、上場銘柄への投資であるために流動性(換金性)が高いわけですが、プライベート・エクイテイは非上場銘柄なので、流動性に関して大きなデメリットがあるハイリスクな投資法です。

未公開株を投資対象としたファンドなので、長期投資になるうえに流動性が欠けます。通常の株式投資では、投資対象の価値が上昇しなければ売却するだけのことですが、プライベートエクイテイは非上場銘柄ですからすぐには売却できません。むしろ、その投資対象に深く関わって、経営をより良くしていく努力をすることとなります。ですから、時間がかかります。標準的には5年後を投資のエグジット(出口)として考えられています。

アメリカには、すでに1,000本以上のプライベート・エクイテイ・ファンドが存在しており、機関投資家ばかりでなく富裕個人層にも販売されています。アメリカでは、オルターナテイブ投資を重視する姿勢が高まっています。これはアメリカのように効率的な市場では、従来の投資では超過リターンが得られにくくなっていることの影響が大きいと思います。
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