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月2万円なら日本株投信と外国株投信を50%ずつ購入します。
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ここから先は、金額が増えるにつれて、資産クラス分散の精度を上げることで、期待収益率の実現する確率を高めます。ということで、今回はボーナスで作る100万円のポートフォリオをご提案します。
積極的にいくのなら、株100%のポートフォリオ
ガイドのおすすめすは、日本、アメリカ、ヨーロッパ、アジアという主要経済圏に均等に分散するポートフォリオ |
投資対象を以下の資産クラスに配分したポートフォリオでは、過去5年間の成績は60.1%の上昇でした。
○日本株式 25万円
○米国株式 25万円
○欧州株式 25万円
○アジア株式 25万円
この成績は、各株式市場の指数の騰落率ですので、良いファンドを選べたかという以前の、市場平均の実績であることをご留意ください。ここで採用している指数はTOPIX(東証株価指数)、S&P500、MSCI欧州株、MSCI極東株(いずれも配当込み、円ベース)です。
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もっと挑戦的なポートフォリオは、これ!
○日本株式 15万円
○米国株式 25万円
○欧州株式 25万円
○アジア株式 25万円
○エマージング株式 10万円
冒頭の積極的なポートフォリオと違うのは、日本株式の10%をエマージング株式に置き換えました。エマージング株式とは、中国、インド、トルコ、メキシコ、南アフリカ、ロシアなど新興国群の株式を指す第5の資産クラスです。エマージング国のハイリスク・ハイリターンな投信を加えると、過去5年間の成績は66.5%と上昇します(これが裏目にでれば、収益率を下げることとなります)。
年12%程度の上昇を遂げた保守的ポートフォリオ
はじめに株と債券の分散を決める。その次に株式を地球規模でどのように分散するかを決める。 |
リスクを避けたい投資家は、株にかえて債券に投資すべきです。債券を70%入れた保守的なポートフォリオでも、この5年間は指数ベースで59.2%を達成してきました。年間約12%の上昇です。
○日本株式 7.5万円
○米国株式 7.5万円
○欧州株式 7.5万円
○アジア株式 7.5万円
○世界債券 70万円
世界債券の指数は、シティG世界国際(除く日本、円ベース)です。
ここまで、株100%の積極的ポートフォリオから、株30%の保守的なポートフォリオまで、ご案内してきましたが、多くの方の最適ポートフォリオはこの中間にあると経験的に感じています。最適ポートフォリオを決定するのは、自分の人生の期待収益率です。
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さて、次のページで、ポートフォリオ運用の基本的な考えを確認しましょう!