ベアは弱気な熊、ブルは強気の牛
ベアは弱気(下落)相場、ブルは強気(上昇)相場を指す比喩語です。そして、相場が下落していくと弱気に考える人は、ベア投資を行うベア投資家ですし、逆に上昇していくと強気に考える人はブル投資を行うブル投資家です。
冒頭にご紹介したベア型ファンドがある一方で、ブル型ファンドもあります。さらに、ベア型とブル型を包括したファンドもあります。ベア型とブル型のファンドのスイッチングを可能にすることで、投資家が自分の投資スタンスをひとつの投資信託の中でコントロールできるように構成されています。たとえば、次のような商品があります。
・日本トレンド・セレクト(日興)
・野村ブル・ベア セレクトIII
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相場を一定の方向に読んでハイリスクな投資をするという意味では、ブルベア・ファンドは刺激が強く、スリル満点ですが、一般の人のコア投資には向きません。
しかし、自分でプットやコールを駆使するオプション取引に比べれば、損失も限定的です。さらにハイリスクな信用取引と比べればまだ穏当といえます。信用取引では自分の直感がはずれれば、投資元金がゼロになるだけでは済まずに、追証が発生して持ち出しになる可能性も考えられるからです。
最後に、ピーターリンチの名言をご紹介します。
『誰でも犯しがちな大きな過ちの一つは、相場が調整に入りそうだということで、それを避けようとして株式や投信を売ってしまうことです。次に来るであろう調整局面を待って株を買おうと現金を寝かせておくのも間違いです。たとえていえば、熊をやり過ごそうと身を隠していて牛と共に走る機会を失う、ということになるのでしょうか』
(「ピーターリンチの株の教科書」から引用)
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