これが債券王の投資手法だ
哲学的なグロースが神様と崇めている伝説の投機王リバモアの波乱万丈の人生こそ、まさに「事実は小説より奇なり」の典型 |
64歳となった2008年もピムコのCIO(最高投資責任者)として、毎月非常に楽しいコメントを書いています(Investment Outlook)。ピムコのサイトから日本語訳を読むことができます。
【関連サイト】ビル・グロースの投資概況
そんなビル・グロースが個人投資家のために明かす運用の基本とは、以下の通りです。
1.世界経済に影響する趨勢的要因に基づいてアロケーション
(資産の配分が将来のリターンを決める)
2.自分のリスク許容度に応じてデュレーションを決める
(デュレーションとは債券の満期のような概念。期間の選択がリスクを制御する)
3.相対価格に基づきポートフォリオの利回りを最適化するのに重要な要因は投資タイミング
資産配分、期間決定の次に来るのが、投資タイミングだというわけです。目的はインデックスを上回ること。実に堅実なグロース流は、まさに個人投資家のお手本です。(『債券王 ビル・グロース常勝の投資哲学』テイモシー・ミドルトン著 東洋経済新報社刊より一部抜粋)
日本の構造的障害
さらに興味深いのは、グロースは日本の構造的障害として、1997年の著書で次のように鋭く指摘をしていることです。・人口の高齢化の進展は支出ではなく貯蓄を意味し、成長を阻害する
・切迫した年金危機はアメリカよりも深刻
・日本人は外国人嫌いがはなはだしい
・製造業への依存度が高い
・アメリカ流の規制緩和はほとんど忌避されている
・労働市場は弾力性に欠ける
・保護主義が蔓延している
・擬似社会主義
う~ん、ごもっともとうなるしかありません(笑)。
いかがでしたか?これを機会に世界の債券投資を研究してみては?
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