資産運用/資産運用をするときの鉄則

外貨は怖くない、外貨があなたの資産を守る(2ページ目)

世界は一つになろうとしています。その恩恵をもっとも受けている日本人が円に固執していたら未来は行き詰まりです。外貨資産を積極的に取り入れることで明るい未来を開きましょう!

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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怖い為替リスクに対応するための通貨分散

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為替リスクを避けるために複数の外貨を資産として保有すべき!とは意外なパラドックスだ。
外貨預金をする時に注意したいのが為替リスクです。円高になると外貨預金は損をしたように見えます。「損をしたように見える」というのは、円だけの視点から見ている「見かけの損失」だからです。あるいは円の戻さないといけないと考えるから損実と捉えてしまうのです。

もし国内で外貨のまま海外製品を買える環境にあったとすれば、あなたは円に戻す必要がなく、したがって購買力も失いません。円高になった分だけ輸入価格も安くなることを考えれば、この理屈が分かってもらえるでしょう。

つまり米国ドルでアメリカの食品を買う、ユーロで欧州の自動車を買うという場合には、為替リスクは基本的には発生しないのです。そして冒頭で見たように私たちは世界中から商品やサービスを買っていますから、複数の通貨を準備しておけばよいという理屈になります。

世界で使用される通貨の量でいうと、米国ドル、ユーロ、日本円が三大通貨と言われてきました。そこで、私は自分の資産をこの3通貨に分けて持つことをおすすめします。ドルとユーロと円を均等に持っていれば、資産評価額でいえば三つ巴の関係にありますから、常に均衡が取れている(大きな増減を回避できる)状態に近いはずです。

もちろん、3つの通貨に分けて置いておくだけでは、為替リスクはヘッジできても大して増えないわけですから、外貨で株・債券や不動産に投資する必要がでてきます。

外貨資産を通貨分散を意識して保有するとどうなるか?ひとつの事例を次のページで
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