いわゆる恐怖指数>40
株価を決めているのは、結局は人間心理なのですから、そこに注目するという手もあります。投資家心理を反映する指標として有効とされているのが、アメリカのCBOE(シカゴ・オプション取引所)が算出・公表しているボラティリティ・インデックス(略してVIX)です。VIXは市場のストレス度を示すもので、通常は10~20の範囲内で動いていますが、有事には跳ね上がります。
VIX指数が40を超えると市場はパニックに陥っていると判断されることから、VIXは「恐怖指数」と呼ばれたりします。事実、過去に同時多発テロ(2001年9月)やエンロン不正会計問題(2002年7月)のときに40を超えた数値をつけています。株価はそこから反発しました。
最後に、全米一の投資指南役といわれるジム・クレイマーの言葉を紹介します。
「VIX指数が40を上回ると市場全体が本当のパニック状態に入ったことを示し、それが大底だ。現実問題としてVIXが35以上になればほぼ間違いないが、過去4回のメガボトムのいずれも、この指標が40を超えていた。反対にこの指標が30以下の時は、見せかけのボトムにすぎない」(『ジム・クレイマーの株式投資大作戦』より引用)
この恐怖指数はブルームバーグのサイトから、だれでも無料で知ることができます。
【関連サイト】ブルームバーグ 銘柄概要
このページのウインドウに「コード:VIX 取引所:IND」と入力すれば、現在のVIX指標を見ることができます。2008年9月30日の時点では43.8を記録していました。