資産運用/資産運用をするときの鉄則

大暴落でも長期分散投資の優位は不変!

100年に1度の金融危機と株価の大暴落に個人投資家は無力感に襲われています。しかし本当に長期投資をしてきた人の損害は意外と小さいもの。事実を知って投資スタンスを見直しましょう。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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毎日暗いニュースが続きます。株価暴落で資産が半分になってしまった、株価は6年前の水準に戻ったなどと聞くと、もう投資などするものか!長期投資してもむくわれないんだ!と思う人が多いのに驚きます。

暴落は長期投資家を打ちのめしたのか?

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金融システムの危機はアメリカから、今はヨーロッパへと移ってきた。そして、世界中の指導者は実体経済の回復に努めている。
まずは、事実を知りましょう。私たちの投資対象である4つの株価指数を調べてみました。1988年末から2008年末までの20年間の各証券市場での年間収益率です。それと、直感的に分かりやすいのは、20年前の100万円をその株式市場に投入していたらいくらに増えていたかという将来価値。それを右端に表しました。

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2008年末までの各証券市場での20年間の平均年間収益率と20年後の100万円の将来価値。


100年に一度の大暴落といわれていますが、それでも20年間継続していた人は、そんなに致命的なダメージを受けていないことがわかります。

20年間投資し続けていても、結果がマイナスだったのは日本株だけでした。世界の経済にこんなにひどい危機が降りかかってきても、20年間かければ立派に資産を増やしてきたのです。この統計からも、分散された長期投資であれば、安心してお金を投入できることが再確認できましたし、やはり、日本人にとって世界に分散する投資が必須であることを物語っています。

しかも、これは下がりきった2008年末での最悪の数字です。現実は、2009年に入ってからブラジル、中国、韓国あたりの新興国ではすでに株価が上昇に転じています。
 
投資の世界に絶対ということがありませんが、統計から考えてほぼ間違いのない資産運用術はあります。私はそれが、「長期・分散・複利運用」であるということを今回の経験で改めて再認識しています。

投資のゴールが60歳であったとすれば、そこまで20年以上残されている40歳未満の日本人にとって、この事実は実に心強いことではないでしょうか?

そう思われませんか?

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