というわけで、それでは複利効果を比較してみましょう。まず、単利と複利の違いについて実感してみましょう。
この図は利率4%の運用を単利と複利で行った場合の比較です。運用スタート時の元本を100万円とし30年後の違いを見てみました。単利の場合、利息計算の元本が一定なので利息は直線で増えていきます。それに比べ、複利の場合、利息が利息を生む形になるのでカーブを描いてぐんぐん増えていきます。これが複利の効果です。最終的な違いは100万円を超えるほどになりました。
さて、401kの場合、どうでしょう? さきほどのようにスタート時点で100万円、30年間運用してみることにします。ここでは「401k=5%」「普通の運用=税金をひかれて4%」で比べてみました。どちらも複利ですが、1%の利回りの差がまた100万円の違いを生み出しました。通常の預金等で単利で運用することと比べれば違いは歴然です。401kは複利運用のメリットを最大限に生かしていることが分かると思います。
実際には手数料もありますし、利回りは一定ではありません。しかし、毎月こつこつと拠出し積み立てていくわけですから元本はぐんぐん増えていきます。それらはまた利息を生むことになります。
401kは複利の魔法を使うことで、効果的に老後のための所得準備ができるのです。
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