生活設計についてはどうでしょうか? 35歳にもなると多様な人生がありえます。結婚してすでに10年たち、子どもは小学生、という人もいれば、まだ独身生活を謳歌している人もいるでしょう。
住宅を購入した人もいれば、借家暮らしの人もあり、もしくは親と同居しているかもしれません。両親とも健在な家族もあれば、すでにどちらかの親が亡くなっている人もいます。様々です。
しかし、「あなた自身が35歳になっている」ことには違いはありません。同級生でひとりだけまだ30歳ということは絶対ありません(自分だけそうなれるならなりたいものですが!)。
それはつまり、「人生の残り時間は確実に減っている」ということでもあります。しかも、それはどれだけ長生きするかの問題ではありません。
たとえば、「結婚」についてまだ独身の人は、自分はどうするかスタンスを固めておく必要があります。その予定があるのか、もしあるならいつ頃結婚をするか子どもを作る気はあるのか。
仮に35歳で親になったとしたら、子どもが大学を卒業するときは57歳になっています。もし、40歳のときに生まれた子どもであれば、大学を卒業するときには62歳になってしまいます。60歳定年であれば、子どもの卒業は定年後、ということです!
学費の負担を考えると気が重くなりますが、子どもが遅く生まれる、ということは子離れするまでの時間も遅くなる、ということです。資金準備も大変です。下手すれば年金をもらって、学費に回すことになりかねません(そのとき生活費はどうしますか?!)。
子どもの問題は、生きがいや喜びであると同時に、シビアなお金の問題と時間との戦いでもあります。ライフプランの選択によって決定的に「自分の場合のお金の問題」が見えてきます。女性でしたら身体の問題もあります。結婚と子どもの問題については「出会いの運」も大きいものですが、自分自身のスタンスを明確にしておくことが必要です。
また、結婚をしない、というスタンスで人生を考えるのでしたら、今度はそれに備えた準備が必要になってきます。子どもの教育資金のような問題はありませんが、一人で過ごす老後について考えなければいけません。
もしケガをしたときや病気になったとき、ひとりで暮らしていける準備はできているでしょうか? ひとりで死ぬまで住む場所はどうしますか? 子育てにお金がかからない分、「何があっても将来の生活を子どもに頼めない」わけですから、自分できっちり老後資金準備をしておく必要があります。
また、親のこともそろそろ気がかりになってきます。親は自分の年金もありますし、生活費を全額面倒を見るような必要はありませんが、介護の問題や同居の問題もあるでしょう。できれば両親が元気なうちに、兄弟姉妹や配偶者と相談をしておく必要があります(意外にこうした問題が離婚の原因になったりもします)。
CHECK POINT |
・結婚の時期について考えてみる ・子どもについて考えてみる (子育てが終わるのは22年後! そのときあなたは何歳?) ・結婚をしない選択について考えてみる ・親のことも考えてみる(結婚しているなら4人分!)。 |