■比較0:まずは、制度のしくみをチェック!
[実施主体]
国民年金基金も、個人型401kも「国民年金基金」が行っているのは同じです(正確には個人型401kは国民年金基金連合会が実施主体)。
受付窓口はそれぞれ取り扱っている金融機関になります。両方を取り扱っているところもあれば、片方しか扱っていない場合もあります。なお、個人型401kについては、国民年金基金連合会に直接申し込むことはできません。
[制度のしくみ:国民年金基金]
国民年金基金は、将来受け取る年金額が先に決まっています。たとえば、最初に加入する一口目は、毎月3万円の終身年金か有期年金を受け取ることが決まっており、加入する年齢によって逆算する形で毎月の掛金額が決まります。
たとえば同じ3万円の終身年金(A型)を受け取りたい場合に、30歳から加入すると毎月の掛金は1万円程度ですが、40歳から加入すると毎月1.7万円程度必要になります。
将来の年金額を増やしたい場合は、一口増やすごとに毎月1万円の年金を増やすことができ、一口ごとに60歳までの間に毎月納める掛け金はいくら、というように決まります。つまり、「自分は毎月いくら年金が欲しい」という希望から逆算して毎月の掛金を決定するのです。
[制度のしくみ:個人型401k]
個人型401kは、将来受け取る年金額は決まっていません。自分で先に決めるのは「毎月いくら掛金を積み立てるか」という点になります。5,000円以上1,000円単位で定められた上限の範囲内で自由に毎月の負担額を決めることができます。
受け取れる年金額は加入した個人ごとに決めた資産運用の結果によります。運用がうまくて予想以上に多い年金を受け取れる人もいれば、運用が失敗して予想以下の年金しか受け取れないことになる人も出ることになります。
運用の対象となる商品のラインナップは金融機関ごとに異なりますが、預貯金や保険、投資信託などが10種類程度用意されており自由に選択できるようになっています。