■手当分が全廃されるわけではないが、
手取りマイナスは覚悟して対策を考えよう!
さて、○×手当が全廃されたとしても、純粋に手当分が全額カットされるわけではありません。同時に給与体系の見直しなどが行われることになります。成果主義賃金に移行するに当たって、平均的な仕事をしている人であれば、ほとんどの場合は今とそれほど遜色のない賃金が受けられるように設定が行われます。
○×手当として受け取っていた部分の多くは新しい賃金制度でも受けられるようになるはずです(もちろん、あなたがちゃんと仕事をしていて会社も評価してくれていることが前提ですが)。また、人によっては今までより賃金が増えることもあるかもしれません。独身社員や共働き社員にとっては若干ながら手取りが増えることもあるでしょう。
しかし、手取りがマイナスになることは覚悟しておいたほうがよいかもしれません。特に○×手当が給与のかなりのウエートを占めている人は注意が必要です。また、会社によってはこれを機に人件費をカットしたい思惑がある場合もあります。給与水準が高すぎた業界ではこのときに水準の引き下げが行われることもあります。
○×手当がなくなり、将来○×手当をもらう予定だったり、見直しで手取りマイナスになった場合の対応策は大きく分けて以下の2つです。
1)今カットされることになったときは……
支出に見合う稼ぎができるよう最大限努力を払うとともに
稼ぎに見合った支出への家計見直しを断行する
2)将来に向けてとれる対策は……
将来やってくる「給料<支出」の時期に備え
「給料>支出」の時期を見極め、お金を貯める
■ ■
「家族がいるから」とか「住宅ローンがあるから」といった個人の生活設計を理由とした給料のアップは今後もう期待できなくなります。お給料を増やしたければ仕事をこなさなければいけませんし、結婚をしたから給料が増えるのではなく仕事ができるようになったから給料が増えるようにしていかなければいけないというわけです。
今の自分の仕事で稼げるお金を、今の生活だけでなく、将来子どもを育てるのに必要なお金や家を買うのに必要なお金も見据えて使ってもいいか考えていかなければいけません。必要に応じて貯めておくことも必要になります。「将来設計」を考えた働き方が必要になってくるというわけです。
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