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そのときどんなお金がかかる? ケガ・病気の値段とマネープラン(2ページ目)

病気やケガというものは、いつかかるか、どれくらいの費用になるかが読めないのがマネープランとしては難しいところ。「入院日額10000円」とテレビでは言っているけど、本当にかかるの?どう備えればいい?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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入院したら、どれくらいかかる?

それでは、実際に入院することになったら、どれくらいかかるか統計等の資料を見てみましょう。ここでは生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」を見てみます。よくテレビCMで「入院1日12900円!」と言っているオリジナルのデータです。

この調査によると過去1年に入院経験ありと答えた人の割合は6.4%でした。だいたい16人に1人くらいは入院する可能性がある、ということです。知人や親戚を考えてみると、確かに誰か一人以上は入院している気がしませんか?

入院経験ありと答えた人の平均入院日数は27.3日だそうです。およそ1ヶ月弱、というところです。実際には「5日未満:9.7%」「5~7日:11.6%」「8~14日:25.7%」となっており、2週間以内で退院される人がおよそ半分です。これに「15~30日:32.1%」を加えると4人に3人は1ヶ月以内で退院されていることが分かります。医療も進んできているため、重い病気が発見されなければ、ほぼ1ヶ月が目安ということが分かります。

それではどれくらい費用がかかっているのでしょうか。自己負担費用がどれくらいになったかという問いについて入院経験があった人の自己負担平均は24.7万円となりました。これもおよそ4人に3人は30万円未満となっていますが、およそ20人に1人は100万円以上の負担となっています。

この自己負担費用を入院日数で割ったものが、例の「入院日額1日12900円」という平均数値です。ちなみに、およそ2人に1人は1日10000円未満ですんでいます。1日15000円未満で分類すると、およそ4人に3人があてはまります。一方でおよそ6人に1人は1日20000円以上かかっていると回答しています。

これを見ると、普通に入院する限りはまあなんとかなる費用、ということが分かります(もちろん小さくない負担ですが)。一方で、大きな病気になると長い入院になったり費用もかかる可能性がある、ということもよく分かります。こうした実態を可能性として冷静に理解して対策を考えていきたいところです。

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