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そのときどんなお金がかかる? ケガ・病気の値段とマネープラン(3ページ目)

病気やケガというものは、いつかかるか、どれくらいの費用になるかが読めないのがマネープランとしては難しいところ。「入院日額10000円」とテレビでは言っているけど、本当にかかるの?どう備えればいい?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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ケガや病気の負担にマネープランでどう備えておくか

ケガや病気の負担が、意外にお金のかかるものだということはおわかりいただけたことと思います。ではそのとき、お金に困らなくてすむようにするためにはどうすればいいのでしょうか? 大きくアプローチは3つ考えられます。順番に整理してみましょう。
  (1)貯金をしておく
  (2)医療保険に入る
  (3)健康維持に努める

(1)貯金をしておく
突然ケガや病気をしても、手元にすぐに崩せるお金があれば、保険などにまったく入らないでもやりくりは可能になる、というのがまず原則です。保険を活用するのはその次のステップです(今はお金がない、あるいは手持ちの資金以上の保障が欲しいなどなど)。ついつい保険はたくさん入りたくなりますが、保険料も安い負担ではありませんから、本当に必要な分を活用する視点は忘れないようにしましょう。

また、保険に入っていたとしても手元にある程度の貯金をして余裕を作っておくことは忘れないようにしましょう。必ずしも保険で足りるとは限りませんし、保険金が下りるまでのやりくりについては手元の資金を使うしかないからです(保険選びの際には保険金振込までの日数なども意識しておくといいでしょう)。やはり100万円程度は備えてほしいものです。

(2)医療保険に入る
保険を活用するのは第2のステップです。現在は生命保険(死亡保障)のない医療保険単体での販売が盛んになっていますので、保険の活用は便利でリーズナブルな活用が可能となっています。都道府県単位やJA、全労済などの共済もあります(私は都民共済を活用しています)。

医療保険については「誰でも入れる」とか「掛け捨てじゃない」といったキャッチフレーズに惑わされることなく、本来の保障と保険料の比較で考えることが大切です。健康な人なら普通に健康審査を受けた保険の方が安くなりますし、還付金がもらえなくても安い保険のほうが有利なのはいうまでもありません。

また、給付日数の上限や病気ごとの支払金額についてもチェックしておきましょう。三大成人病などについては、ほとんどの場合、高い保障が支払われるようになっています。先ほど見たとおり、医療費はそこそこの場合と、かなり負担がかかる場合とが分かれますので、保険は負担がかかる場合の備えと考えるのが有効だと思います。ガン保険(成人病のみ)にしぼって貯蓄性は考えず、毎月数千円程度の商品を考えるのもいいでしょう。
医療保険特集・2004年11月版 [All About 保険]

(3)健康維持に努める
「健康でいること」はマネープランと関係ないような気がしますが、実は一番効果的なマネープランでもあります。健康維持に少しくらいお金を使っても病気にならなければ十分「おトク」になるからです。不摂生がたたって病気を患うのと、健康なまま一生を過ごすことを比較すれば数百万円の「運用」ができたともいえます。また、健康であれば仕事やプライベートでも活力ある日々が過ごせますから一挙両得です。


ケガや病気の負担は、住宅購入のように本人がタイミングを選ぶことができません。また、子供の教育費のように「払えませんから、やめておきます」とは言えません。お店をハシゴして値引きすることもできません(ビデオデッキを量販店で買うのとはわけが違います)。そのため、事前に備えておくことが何より重要になってきます。
[All About 健康・医療 チャネル]

しかし、事前の備えがあまりの負担になっては本末転倒になりかねません。バランスよく、賢く備えておきたいものです。

関連リンク
医療保険特集・2004年11月版 [All About 保険]
[All About 健康・医療 チャネル]
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