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私は「下流」?「下流社会」のライフプラン

「下流社会」にどう対応すべきか。今回は具体的な対策方法を考えてみます。マネープランとライフプランの2方向で「下流社会」から脱けだそう!

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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目 次
 ベストセラー「下流社会」を考える
 「下流社会」とは何か?
 「下流社会」のパターンをチェック!
 「下流社会」がやってきた理由
 「下流社会」が世の中にもたらすもの
 「下流社会」に備える団塊ジュニアの対策はあるのか?
 「下流社会」に対応するマネープラン3つ
 「下流社会」に備えるライフプラン3つ

「下流社会」が世の中にもたらすもの

男性
脱「下流社会」のために団塊ジュニアができることは?
下流社会がもし、日本にやってきつつあるのなら、少子化に歯止めがかからないことは確実です。なぜなら「所得が足りない」→「所得が増える期待もあまりない」→「結婚を回避する」→「子作りを回避する」という一連の流れが生じることは明らかだからです。

先日ニュースを見ていたら、総理は「少子化は所得格差の問題だけではない」とコメントしているようですが、ここではまだ問題の一面しか指摘していません。確かに今までは所得の低い世帯も多く子どもを作ってきました。ただ、そうした時代と今の「情報の格差」と「豊かさの格差」は大きなものがあります。

「もし子どもを作ったら今の自分の生活水準はどうなるか」――これだけ情報があふれた今では、ちょっと考えれば誰でもイメージをすることができます。自分の生活水準を落としてまでも子どもは作りたくない、あるいは今の稼ぎの中で子どもを育て切れるか将来に自信がない、と考えてしまうわけです。今まででしたら、知らなかったり想像できないことによって「なんとかなるよ」と乗り越えられたかもしれませんが、今の若い人はそれを予想できてしまうのです。

また、昔は「結婚して一人前」「子どもを作るのは当たり前」「若い頃は生活が苦しいのは当たり前」という社会的プレッシャーがありました。これにより結婚や子作りを「当たり前」のものとして踏み切る家庭も少なくなかったと思います。しかし、今はそうしたものもありません。私もこうした社会的抑圧はよいものとは思いませんが、「下流社会」においては少子化を促す要素の1つとなっている部分もあろうかと思います。

「下流社会」はひとりひとりの問題だけではなく、社会にとっても大きな影響を与える問題だといえるのですす。

→さて、ここからは「下流社会」への個人の対策を考えてみます。次のページへ
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