ベストセラー「下流社会」を考える
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先日ニュースを見ていたら、総理は「少子化は所得格差の問題だけではない」とコメントしているようですが、ここではまだ問題の一面しか指摘していません。確かに今までは所得の低い世帯も多く子どもを作ってきました。ただ、そうした時代と今の「情報の格差」と「豊かさの格差」は大きなものがあります。
「もし子どもを作ったら今の自分の生活水準はどうなるか」――これだけ情報があふれた今では、ちょっと考えれば誰でもイメージをすることができます。自分の生活水準を落としてまでも子どもは作りたくない、あるいは今の稼ぎの中で子どもを育て切れるか将来に自信がない、と考えてしまうわけです。今まででしたら、知らなかったり想像できないことによって「なんとかなるよ」と乗り越えられたかもしれませんが、今の若い人はそれを予想できてしまうのです。
また、昔は「結婚して一人前」「子どもを作るのは当たり前」「若い頃は生活が苦しいのは当たり前」という社会的プレッシャーがありました。これにより結婚や子作りを「当たり前」のものとして踏み切る家庭も少なくなかったと思います。しかし、今はそうしたものもありません。私もこうした社会的抑圧はよいものとは思いませんが、「下流社会」においては少子化を促す要素の1つとなっている部分もあろうかと思います。
「下流社会」はひとりひとりの問題だけではなく、社会にとっても大きな影響を与える問題だといえるのですす。
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