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カモにされる客!賢い客?~ネットトレード(4ページ目)

「カモにされている客」ではなく「賢いお客」になろうというシリーズ最終回はオンライン証券です。オンライントレードでカモにされているってどういうケースでしょうか?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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「ふつうの人」ほど、カモにならないほうがいい!

もちろん「たくさん手数料を払っても、それ以上の収益をあげればよい」という考え方もあります。そうしたやり方で儲けている人も一部にはいます。また、劇的に手数料が引き下げられた現在においては、そうした儲け方が成立しやすくなっているのも事実です(たとえば手数料率が0.2%でなく0.5%であれば引かれるコストは2.5倍になってしまいます!)。

しかし、たくさん売買を繰り返したくさん手数料を払うことと、多くの収益をあげることはイコールにはならない、ということは忘れないようにしましょう。株式においては値下がりした後の売却でも手数料はかかります。小さな値下がりや小さな値上がりで売ってしまうと、結果的に収益も小さなものになってしまうことがよくあります。

デイトレーダーというのは短いスパンで小さな利益をたくさん積み重ねる運用方法を取っています。朝の9時(準備を考えるとそれより早くから)にパソコンに向かい、午後3時までモニターを見続けるような生活です。おそらくほとんどの人は同じ生活はできないはずです。また、日々、銘柄の研究をしておく余裕もふつうの会社員にはないと思います。週末を活用して自動売買の指図を活用したとしても、限界があります。

デイトレーダーの場合、皆さんが会社員として稼ぐ年収分も相場で稼ぐわけです(デイトレーダーは無職でなく「デイトレーダー」という仕事なのです)。ですから、デイトレーダーの人が「オレはデイトレードで年400万円儲けているよ」といっても、「私は年収400万円で株で年10万円儲けているから、計410万円で勝ちだ」と思うくらいのスタンスがいいと思います。

ふつうの会社員にとっては「投資で稼ぐもするし、仕事もする」というのは大きな強みです。なぜならデイトレードがうまくいかずしばらく無収入だったり、マイナスだったりすることはあっても、会社が倒産でもしない限り会社員は収入がマイナスになることはないからです。

手数料を払って、それ以上のリターンを得られるなら、それもいいでしょうが、「ふつうの人」ほどカモになるおそれがあります。「ふつうの人」は、じっくり、のんびりかまえて投資ができる「会社員兼投資家」になってみてはいかがでしょうか。


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