その3)派遣社員から正社員になる!
最近では派遣社員を振り出しにして正社員になる道もずいぶん広がっています。3カ月とか6カ月、あるいは1年という一定期間は派遣社員として仕事をして、期間の満了後に認められれば正社員になれるというものです。派遣会社のHPに行って「紹介予定派遣」と書かれているものがそうです。どの会社のHPに行っても紹介予定派遣の情報が500~1000件ほどあります。これらはがんばれば派遣社員から正社員になれるチャンスの宝庫なのです。
もちろん最初に派遣社員としてその会社に勤められるかどうか、ある程度の審査が行われる場合もありますが、これも入社試験と比べれば簡略化されている場合が多いので、正社員になるチャンスは大きいといえます。特に問題なくまじめに働いていれば、一定期間終了後に「残念ながら…」とはならず、ちゃんと正社員になれるケースが多いようです。
近年では企業も派遣会社も紹介予定派遣を活用する傾向が高まっています。昨年12月に公表された厚生労働省の統計によれば、2005年度には19,780人が派遣から正社員になっており、これは前年比+85.6%という急激な伸びを示しています。
派遣社員というと「ずっと派遣社員……」というイメージがあり、派遣社員を振り出しにして正社員になるイメージがぴんとこない人も多いかもしれませんが、一度チャレンジしてみる価値はありそうですよ。一度派遣会社のHPに登録してみてはどうでしょうか。
ただし、注意してほしいのは「正社員登用の道あります」という条件だと思っていたら、「数年に1人程度しか採用されない」とか「会社のほうから切り出してくることはない」とか「事実上誰も正社員になれない」というような困った会社も少なくないということです。こうした会社に何年もいて、貴重な時間をムダにしてしまっては大変です。入社後落ち着いてきたら、実際に正社員になれる可能性があるかは探りを入れておいた方がいいかもしれませんね。嘘があった場合には派遣会社に申し出て、新しい会社を探してみるといいでしょう。