DVD?BOXを心おきなく買うためのやりくり術
オタクとして避けられないのは消費であると、前回のコラムで述べました。他人から見れば無駄づかいとしか思えないとしても買い物をしてそこから満足を得るのがオタクという人種なのです(こういう意見もありますが、放っておきましょう)。しかし、オタクとして無駄づかいをしているとしたらそれは改める余地があります。より質の高いオトナオタクの消費を目指していくために、改善を考えてみましょう。
まず、DVD?BOXについてです。特に「デジタルリマスター版で登場!」のようなコピーで過去の名作のDVD?BOXが突然発売されることになるようなシチュエーションを考えてみます(たとえば、私はこれが発表されて今から楽しみにしています)。
「うわー、欲しい!」と思って、発売された商品を手にレジに向かいます。しかし、あなたには現金がないため、クレジットカードの分割払いやリボ払いを選択している……。そんなことがありませんか?
リボ払いや分割払いは便利なのでつい使いたくなります。しかし、分割払い(3回以上)やリボ払いを選んだ瞬間、あなたは割高でその商品を買うことになることに気づいているでしょうか。なぜなら、あなたはクレジット会社に手数料を払わなければならないからです。5万円のBOXも分割払いにすれば、5.2~5.3万円で買うことになったりするわけです(分割の回数や金利による)。その数千円のムダがなければ、また別のソフトが買えたかもしれません。ヨドバシカメラやビックカメラなどでクレジットカードを使えば、ポイントまで少なくなりますのでさらに2%くらいの損をすることになります。これはオトナオタクとして実にもったいないことです。
これを避けるための方法は「あらかじめ予算を確保して現金で買う」ことしかありません。DVD?BOXはたいていいきなり発売が決まりますし、まとまった値段になるので毎月のやりくりの範囲を超えてしまいます。そこで、ボーナスが出たら全額を使わずに、10万円でもいいので銀行の口座に残しておきます。「この10万円は次のボーナスまでの間に欲しいBOXがでたら買う予算」と思って取っておくのです。そうすれば、欲しかったアニメのBOXが発売されても金策に悩む必要はありません。
もちろん、次のボーナスまでに使わずにすめば、何か別の消費に当ててもいいでしょう。PS3とかHDDレコーダーとか、ハードウェアを買う予算にする方法もあります。あるいは、自分が定年後もオタクであるための資金としてさらに残しておく手もあります。いずれにせよ、ボーナスを10万円くらい残しておくだけで、あなたは本当に欲しいものをいつでも買え、ムダのない状態を作ることができるわけです。
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