結婚という差(2)早婚と晩婚の差(子どもあり)
結婚をしたとしても、早い結婚か遅い結婚かによる差があります。ここではどちらも子どもを作ることを前提に話を進めます。早婚で20歳代で子どもも作った場合、子育てもまた早く終わることが大きなメリットです。30歳で最後の子どもが生まれたとすれば、3年間育休で休んだとしても33歳で戻ることができます。もっと早くできればもっと早く仕事にもどれます。何年かの仕事の中断はあるものの、まだ若い社員の一人としてキャリアを積むことができます。
おそらく20歳代の家計は厳しいものがあるでしょうが、その後は余裕を持って暮らしていけることでしょう。子どもも定年前に卒業してくれますので、年金から学費を払うような心配もありません。
逆に晩婚で子どもを作った場合(例えば40歳代前半)、子育てによる育休期間をはさんで、仕事の立場がどうなるかが難しいところです。特に管理職など責任のある仕事をしていた場合に、休むことがキャリアにどう影響するか気になる場合もあるでしょう。とはいえ、年齢とポジションにあまりこだわらずに働くことが楽しめれば、経済的にはある程度安定してからの子育てになりますので余裕をもった生活ができると思います。ただ、結婚を機に無職(専業主婦)になったり、退職してパートになってしまうと経済的には厳しくなります。
なお、年金生活に入った以降にも子どもの学費を払い続けることになる場合(たとえば40歳で生まれた子どもが4年制大学を卒業するのは62歳ということになる)はその資金準備も念頭においておくことが必要です。
この2つについてどちらが得か、というのはなかなか難しい問題です。早婚の場合は若いときちょっと苦しくて、50歳代でぐっとラクになるイメージ、晩婚の場合は若いときは自由にやりくりできますが、60歳以降も学費等の負担で苦労する可能性がある、というイメージです。
身体的負担とか個別の事情を除いて言えば、結婚を早くして子どもも早く作ることが、長い目で見ると得をする可能性が高いといえます。
とはいえ、結婚は人と人の出会いですし、子どもが生まれるのもまたタイミングですから、狙ってできるものでもありません。ただ、もし選択できるタイミングに来たときは参考にしてみてください。
→子どもを持つかDINKSかの差は?