30代独身、草食系男性はこんな風潮におびえてはいけない!
前ページで、「男性はこんな結婚はいらないと言っているのだ」というようなことを女性向けに書いてみました。とはいえ、私は女性だけに問題があるとは思っていません。今度は男性向けに書いてみたいと思います。(婚活ブームにおびえる30代男性へ)
30歳代独身で、草食系の男性は、近年の「婚活ブーム」におびえているのではないでしょうか。ニュースを見ていると怖いですよね。「最低年収1,000万円」とか鼻息荒くコメントする女性とかが映像に出ると、私も正直、怖さを感じます。
でももし、あなたが「やっぱり本当は結婚したいな」と考えているのでしたら、あきらめずにがんばってみてください。藤原紀香や藤崎詩織(それぞれ3次元と2次元の美人の一般名詞として)とゴールインすることはあり得ないかもしれませんが、あなたの考え方を尊重してくれ、あなたにバランスの良い相手は世界に必ずいますし、普通の幸せは誰でも得られるはずです。
少なくとも、世の中には「年収1,000万円」とか無茶をいう女性ばかりではありません。あなたの趣味を否定したり、あなたに過度に依存しようとする相手は、あなたからパスすればいいのです。
しかし、普通の幸せを手に入れるために必要なのは少しの勇気であったりします。チャンスは自ら求めないと手に入らないのです(廊下を曲がっても向こうから女の子がぶつかってきた上、一目惚れされるようなことは現実にはなかなか来ないのです)。
いくつかの失敗があるかもしれませんが、それも最後に笑った者が勝ち、です(私だって手痛い失敗がいくつかあって現在に至っています)。ビジネス書でもよく言われることですが、成功した者はよく挑戦をし、またよく失敗をしているものなのです(口にしていない失敗なら誰でも抱えているものです)。
あまりガツガツする必要はありませんが、しかしあきらめずにチャレンジをし続けてみてください。FP的にいえば、子育てに20年以上もかかり教育費を負担することを考えれば、あまりに遅い結婚は大変だと思います。しかし、男性は遅めの結婚でもチャンスが回ってくることがあります。とにかくあきらめはいけません。
あなたのことを理解してくれるパートナーは必ず見つかると思いますよ(繰り返しますが、肉食系女子だけが女性ではありません)。
(最初から結婚なんかしたくないと思う男性へ)
あるいは、「専業主婦を抱えて2人分稼がなければいけないから結婚はないね」と決めつけている人もいるかもしれません。
もしそう思うのなら「共働きOKの相手をみつければいい」、と頭を切り換えてみてはいかがでしょう。あなたに頼り切りの女性にはNGを出し、ふたりで稼いでふたりの生活を築いていこうというパートナーを探していけばいいのです。そういう女性も世の中にはたくさんいます(実際、私の相方は「自分も稼ぐから自分の趣味のため、あるいはおいしい食事のために使おう!」というタイプです)。
結婚をする場合、共働きを前提としておいたほうがいいのは間違いありません。生活費、子の教育費用、住宅購入費用(ローン返済含む)、老後資金準備などを考えれば、一人の稼ぎでやりくりするのは今の時代に困難だからです。二人の稼ぎで合計800万円以上を若いうちから稼ぐことができれば、ずいぶん人生はラクになるでしょう。一人で800万円を超えることはちょっと大変ですが、二人なら可能です。
交際相手が結婚を機に退職したいと思っていても、結婚退職してもいいよ、と言うのは男性の愛情ではないと思います。むしろ二人の幸せの満足度合いを高めるために共働きを続けてもらうよう説得してみるといいでしょう。
(結婚しないと断言する男性へ)
結婚しないのも一つの選択です。それを止めるつもりはまったくありません。FP的にアドバイスをするなら、正社員でそこそこ稼ぎ、年収の10~20%をきちんと貯金することができれば、あなたは自分の身は自分でやりくりしていくことができます(家もきちんと確保してください)。
しかし、自分で自分のお金を管理できない人が生涯シングル人生を考えているのであれば、せめて自分の身ひとつを一生自分でやりくりする準備だけはしておきましょう。男性シングルは女性に比べてやりくりしやすいはずです。家計の見直しをぜひしておいてください。
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というわけで、婚活ニュースを見ていてFPとして、あるいは同世代の男性として思ったことをいくつか書いてみました。
「婚活」ニュースの難点は、興味本位であったり(冷やかし気分の情報のいかに多いことか!)、商売の色気が前面に押し出されていたりすることです。
ニュースとは違った視点で記事を書いてみたつもりです。結婚したいな、と考えている男女が、このコラムで少し世界が開けてくれればいいな、と思います。
実はブームの原点となっている『「婚活」時代』は興味深い本です。社会学的側面とジャーナリスティック的な側面がほどよくミックスされており、よくできている本です。なんとなく敬遠していた人は、書籍をぜひ手に取ってみるといいと思います。
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