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会社のエースになる方法

ずば抜けた能力がなくても、会社のエースとなり、仕事のチャンスにも収入にも恵まれるようになる方法があります。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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ダサイ仕事をしよう

経験こそキャリアメイクの源泉。ではその経験を積むにはどういう戦略が有効なのか?
以前、「サラリーマンとしてお金持ちになる」というコラムでも紹介しましたが、会社員でもお金持ちになることは十分可能です。でも、「自分にはそんな能力などない」とあきらめている人もいるのではないでしょうか。

そこで、すごい能力がなくても会社で認められ、権限も収入も手に入れられる(可能性のある)戦略の一つを紹介します。それは、「鶏口となるとも牛後となることなかれ」戦略です。

具体的には、

・ダサイ会社やダサイ部署など、注目度が低く、近年イノベーションが起きていない組織で働く
・新会社や新規事業部など、未完成で発展途上の組織で働く
・上記に準じた仕事、誰もやりたがらない仕事を積極的に引き受ける


相対的に優秀になればいい

まず、ダサイ会社やダサイ部署など、あまり人気のない仕事には、優秀な人材はほとんど行きません。多くの人は、有名な企業や大企業、花形部署へ行こうとします。大学生の就職人気ランキングを見ても、前年にマスコミの注目を集めた企業や往年の大企業が軒並み上位を占めているのを見ても、納得できるでしょう。

そんなところへ行って厳しい出世競争に身をすり減らしても、組織の中で埋もれてしまい、昇進はおろか、昇給すらおくれをとってしまうかもしれません。

そこで、あえて人気のない中小企業や、業績の悪化している企業、同じ会社内でも人気のない部署や窓際部門に移るのです。そこには優秀な人材はほとんどいないですから、自分の能力がそれほど高くなくても、トップクラスの人材、エースになれる可能性が高いというわけです。

社内のトップ人材になったとたん、若くして課長や部長といった管理職に抜擢され、新規事業の責任者や子会社の社長など、大企業ではとても経験できないことを、20代や30代で任されるようになります。


平凡人材が年収3,500万円の子会社社長に!

僕の友人にも、大企業を辞め、中小企業に転職した人がいます。前職では特にデキる方ではなかったそうですが、転職後はめきめき頭角を現し、1年後に部長、2年後に子会社の社長になり、30代半ばの現在、年収3,500万円、社用車で通勤という身分です。

彼曰く「僕は別に特別な能力があるわけじゃない。今の会社は人材に恵まれておらず、たまたま僕が相対的に優秀な社員になってしまったというだけなんだ。」だそうです。

もちろん、本当に能力がなければ彼ほどにはなれないでしょうし、そもそもやる気がなければ抜擢のチャンスが来るはずもありません。しかし、自分が必要とされる組織というのは、必ずどこかに存在しています。そして大企業ではないところに、そうしたチャンスが眠っていることも多いのです。

大企業で多くの優秀な人材と切磋琢磨することも、自分の能力を高める一つの方法かもしれません。しかし、大企業では若くしては経験できないこうしたキャリアを積むことも、より自分の可能性を高め、ブレークスルーする一つの方法ではないでしょうか。


未完の仕事を手がける

次に、新会社や新規事業部など、未完成で発展途上の組織へ移る、というのは、ほとんど全員が業務に関して未熟で経験も少ないため、横並びで一斉スタートだからです。ですから、ちょっとがんばれば第一人者になれる可能性が高いということです。また、仕事の進め方も標準となるものができていないので、自分が、会社や部門の標準を作ることができます。まさに提案した者勝ちの世界です。

私がコンビニ業界に転身しようと考えたとき、いくつかのチェーン本部から内定をもらいました。その中でなぜミニストップを選んだかというと、主要チェーンの中では比較的規模が小さく、まだまだ発展・変革の余地が大きいと感じたからです。

伝統ある大きな組織では仕事の進め方はほぼできあがっていて、どうしても会社から言われた仕事をこなす、悪い言い方をすれば歯車になってしまいがちです。しかし、発展途上の組織では、仕事の進め方が固定されておらず、自分の提案が採用されやすいのです。

そして、誰もやりたがらない仕事を引き受けることです。そんな仕事は競合が少ない上、イノベーションも起こりにくい。つまり旧態依然としている場合が多いので、成果を出しやすいのです。そして、やる気がなくてもやる気のある人だと周りには映ります(笑)。

結果として自然と目立つようになります。そうして社内の有名人になれれば、業務改善や新事業などのプロジェクトに声がかかるようになります。

私自身もそうした選択をしたおかげで、チャンスをモノにし、認められるようになりました。そして、「会社を良くしたい」という経営者視点を持って取り組んできた経験をしてきたからこそ、難関とされる外資戦略コンサルの世界に入ることができたのだと思います。


投資も人生も逆張り戦略

投資も人生も逆張り戦略は有効な選択肢の一つです。起業ネタだって、一見ダサイと思える分野ほどチャンスが転がっているものです。ダサイ喫茶店を変えたのはスターバックスでした。ダサイパソコンを変えたのはソニーのバイオでした。ダサイ商品やサービスが横行している業界には、変革を起こして業界地図を塗り替えられる余地が多いのです。

もちろんそこにはリスクがありますが、積極的にリスクをとって攻めることで、他に代え難い経験をすることができます。そんな経験をすることで、余人を持って代え難い人材になれる、ということもまた事実です。
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