発明
私たちがとっつきやすく、またリスクゼロの方法として発明があります。さすがにドクター中松さんのようにはいかなくても、普通の人でも十分発明で稼ぐことができます。有名なのは主婦が発明した「ダイエットスリッパ」。単にスリッパのかかと部分を切り落として、つま先立ちを習慣づける商品に過ぎないものが大ヒット。ピーク時の年商が7億円ですから、印税3%としても、2千万円の収入です。あるいは、釣り竿の先につけて、魚がかかったことを知らせるクリップ式の鈴。これが4千万円の特許料収入。
これらは例外としても、どこにでもある「ナベつかみ」をちょっと作り替えて、契約金10万円、金額の3%が特許料でノベルティグッズを製造販売する企業と契約できた人もいます。ナベつかみというと、普通はひもで壁にかけていますが、自立型にして上から手をいれれば装着できる、というものにしただけだそうです。
ちょっとした身の回りの不便や不満に意識を向けるだけで、数多くのチャンスがあるわけですね。しかもリスクも全くありません。「社団法人 発明学会」では、一般個人の発明に対するサポートをしてくれます。
音楽印税
先日、友人の主催する勉強会に出席したとき、ある音楽プロデューサーが来ていました。彼は日本を代表するポップスグループのプロデュースを務めていて、その仕事から手を引いた今でも、CDが売れればチャリン、ケータイでダウンロードされればチャリン、カラオケで歌われればチャリン、と印税が落ちています。年間1億円以上の印税収入があるらしいです。つまり、作詞作曲です。たとえば「シンガーソングライター」などの楽曲制作ソフトを使えば、楽譜も読めない、楽器も演奏できない素人でも、自由に音楽を作れるようになりました。ちなみに「シンガーソングライター」は「鼻歌入力」という機能がついていて、マイクに向かって「ラララ~」と歌えば、自動的に音符が入力されるようになっています。リズムを選んで編曲も自動でできます。これなら簡単ですね。
そして、詩を作り(これも自動作詞ソフトなんてものもあるんですね)、流行の「初音ミク」などの音声合成ソフトを使えば、歌が苦手でも比較的簡単に一曲できてしまいます。
曲ができたら、インディーズ音楽配信・ダウンロードサイトの「muzie(ミュージー)」や、ヤマハが運営する「My Sound(マイサウンド)」などにアップロードして公開します。もしかしたらCD化が実現するかも?
前述の彼ほどまでとはいかなくても、音楽好きな人であれば、チャレンジするのも面白いでしょう。
出版印税
本を出せば、印税収入が入ります。増刷される度に印税がチャリン。印税率は出版社によって異なりますが、10万部で1千万円くらいが目安です。出版をするには自費出版と商業出版とがあり、お勧めはやはり商業出版です。自費出版は著者の見栄を実現するだけですから、出版社も力が入らず編集作業もそれなりしかやってくれません。しかし商業出版は出版社が全てのコストを負担しますから、気合いの入れ方が違います。
出版するには、「企画書」が編集者の目にとまり、出版社の編集会議を通過しなければなりません。そこで問われるのは「テーマのおもしろさ(ニーズの大きさ・読者層の広さ)」、「著者の実績(その本を書く資格があるか)」、「文章力(読みやすさ、論理構成、最後まで書く力)」などの条件があります。
既に書きたいテーマがある人は、エリエスブックコンサルティングやアップルシードエージェンシーのような出版サポート会社を利用するとか、前者が運営する「ほんなる」のようなマッチングサイトに登録する、という方法があります。
もちろん、私のようにメルマガから出版につながるケースや、ブログから出版につながるケースもありますので、情報発信は非常にメリットがあるでしょう。(最近では持ち込み原稿が本になるケースはかなり少ないとのことです)
あるいは本だけでなく、自宅でワンちゃんやネコちゃんを買っている人は、デジカメやケータイで動画を撮影し、「You Tube」などの動画登録サイトにアップしてみましょう。ちなみに、人気の「ねこ鍋」や「ネコ駅員」も「You Tube」で火がつき、写真集化されました。
こんなふうに、ライセンス収入というのは、最初にぐいっと労力をかけてしまえば、あとは何もしなくても、永続的に収入をもたらしてくれる可能性があるのです。しかも時間と労力だけで金銭的なリスクはほとんどありません。「株や不動産はちょっとね」という人は、ライセンス収入を狙ってみるのも一つの方法です。