ウサギ的徹底節約
こつこつ何十年も節約してお金を貯めるのもよいですが、節約は短期集中で取り組み、いち早く資金を他の運用にまわす、という考え方もあります。ちなみに私の場合は、不動産投資の頭金を貯めるべく、1年限定の超節約生活をしました。なぜかというと、何年も節約し続けるという生活を想像したとき、ぞっとしたからです。なので、とにかく短期間でやろうと。そして車を売り、クレジットカードを解約し、昼食代を3分の1に減らし、給料は半分を自動振替で別口座に移し、ボーナスは1円たりとも手を付けない・・・。
貯まった資金で不動産を買い、家賃収入にも手を付けず次の物件を購入する頭金に充て、ある程度貯まったらFXなどを始めました。
節約はクリエイティブな行為ですが、思わぬ副産物が生まれました。節約を意識しなくても、本当に必要かどうかを常に意識するようになったのです。
私の好きな言葉に、作家の石田衣良(いしだ いら)さんの「限界を超えてがんばっていれば、それが普通になって、さらに遠い限界に行ける」というものがあります。この言葉のように、限界ギリギリの節約生活をすれば、流して生活していても、自動的にお金が貯まるようになったのです。
チャンスという扉が開いている時間は短い
ウサギ的加速投資がお勧めだというわけではありません。しかし、たとえば地価はこの5年ほどで急上昇し、ほんのちょっとの自己資金でサラリーマンでも大家さんになれましたが、昨今の融資引き締めの影響で、自己資金が1千万円に満たない人にとっては手が届きにくい存在になりました。中国株やベトナム株も、人気が出るとあっという間に相場が上昇し、暴落の不安にさらされるようになりました。どんな投資でも、誰かが果実を取ると多くの人がたかり、割高になる、つまりうま味のあるタイミングがすぐ終焉してしまうのです。
チャンスという扉が開いている時間は短い。だから、少し試して良いと思ったら、アクセル全開で一気に攻める、という考え方もまた有効なのです。
【参考記事】
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