金融商品へのレバレッジはハイリスクと隣り合わせ |
レバレッジは諸刃の剣ですから、自分がコントロールできるものに使い、自分ではコントロールできないものには使わない方がいいと考えています。
不動産はコントロールできる
私がレバレッジを効かせる対象として不動産投資を中心に据えているのは、リスクとリターンをある程度コントロールできるからです。家賃が下落してきたら、リフォームしてきれいにするとか、追い焚き機能付きの給湯器をつけるとか、いろいろ手の打ちようがあります。空室が出るようになったら、礼金をゼロにしたり管理会社への報酬を厚くしたりすることで、入居者を見つけやすくなります。
そうやって家賃収入が手堅く入っていれば、不動産価格が上昇しようと下落しようと、気にしないで平穏な生活ができます。
金融商品はコントロールできない
また、私はFXをやりますが、レバレッジを5倍以上かけたことはありません。なぜなら為替相場はコントロールできないし読めないからです。商品先物もやりますが、これも同様。証拠金を厚く残して取引するか、相場の流れに沿って取引します。株も、相場が暴落し、配当性向がものすごく高くなった場合は配当狙いで買うのも良いですが、キャピタルゲイン狙いだと、買ったら後は値上がりするのを祈るだけで、自分では何もできません。
自分の投資行動に根拠があり、再現性の高いルールにのっとって取引をしているのなら問題はありません。しかし、自分の行動に合理的な説明ができない場合は、レバレッジをかけるべきではないでしょう。
コントロールできないものにレバレッジをかけるのは、ハンドルが効かないクルマに乗って、アクセルを踏むようなものですから。
【参考記事】
投資に効く「レバ子」って何者?