今回は、その特徴でもあるキーボードや筐体の詳細レポートをお送ります(前回はこちら)。
本体の下部を手前にスライドすることで、キーボードが現れます。スライド式の利点は、より大きなキーボードが搭載可能な点です。ただ、スライド型の場合、液晶面とキーボードが平行となるため、手に持った状態での打鍵は問題ありませんが、デスクなどに置いた場合は、液晶が見づらい角度となります。
液晶角度の変更が可能なシャープ製のザウルスに比べると、置いて使う用途では、劣るかもしれません。
キーボード配列は、一般のパソコンと同じ配列ですが、配置は扇型にようにキーが配置されています。
キーは、樹脂製で表面は固めで、やや滑りやすいのですが、親指押しなら特に問題なく打つことができます。クリック感はしっかりあるので、軽快に打てます。
背面の約133万画素のカメラレンズ部。
右側面は、上部に音量ボタンがある。その下が画面の90°回転ボタン。下部はイヤフォン端子(平形)となっています。
音量ボタンは、通話中でも左手人差し指で操作が可能となっています。
左側面は、上部にカメラのシャッターボタン、中央にminiSDスロット、下部にminiUSB端子とACアダプタ端子が搭載されています。
正面下部の操作ボタン。左右にある線状のボタンは、ソフトキーボタン。左の通話ボタン、右に終話と電源を兼ねたボタンがあります。電源のON/OFFは、電源ボタンの長押しで行います。
中央にあるのが、カーソルキーで真ん中のボタンがエンターキーとなります。
カーソルキーの周りは、左にスタートボタン、IEボタン、右にOKボタン、メールボタンとなります。
筐体を見ると、大きさより厚みが気になるデザインです。また、PDAとの違いとしては、Pocket PCですと外部メモリカードは、SDメモリが採用されているのですが、「W-ZERO3」では、一般の携帯電話同様にminiSDとなっています。
また、通話/終話ボタンがあり、側面には音量調節ボタンが用意されています。受話口は本体上部で、送話口が本体下部と、縦位置でそのまま通話が可能となっています。
スライドキーボードを採用したことから、Pocket PCよりも、やや厚みが多い筐体ですが、背面は丸みを帯びたカーブ形状になっているため通話中のホールディングも良好です。
「W-ZERO3」の主な仕様
OS: Microsoft Windows Mobile 5.0 software for Pocket PC 日本語版CPU: Intel PXA270 プロセッサ 416MHz
表示: 640×480ドット、3.7型 65,536色 モバイルASV液晶(バックライト付)
メモリ: Flash128MB(ユーザーエリア約75MB)/SDRAM64MB(ワークエリア)
通信機能:PHS(W-SIM)対応/ワイヤレスLAN(IEEE802.11b準拠)内蔵
カードスロット:miniSD カードスロット×1、W-SIMスロット×1
接続端子:USBポート(miniBコネクター)、イヤホンマイク端子(平型)
電源:リチウムイオン充電池(EA-BL12)、ACアダプタ(EA-75)
連続通話時間: 約5時間
連続待受時間: 約200時間(電波状態ランプ消灯時)
カメラ有効画素数: 約133万画素
外形寸法(mm): 約70(W)×約130(H)×約26(D)(本体閉時、突起部除く) 質量(g): 約220(タッチペン、充電池含む)
主な付属品:USBケーブル、CD-ROM、ACアダプタ、取扱説明書、ソフトケース、その他
価格は、新規契約で3万9800円前後