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iCalでスケジュールを管理しよう

Mac OS X専用ソフトのiCalを使ったいろんなスケジュールの管理を考えてみましょう。スクリプトでイベントの集計などもできます。

木下 幹司

執筆者:木下 幹司

Macガイド

計画を立てたり、計画の見直しを行うという行為は、多くの場合、会社の上司に命令されてイヤイヤやっていることが多いものです。
でも、こういう単純作業こそ、自ら進んで実施しなければ意味がありません。

同じような仕事、ただ漠然と時間だけかかっている作業を見つめ直せば、自分の作業スタイルのムダが見つかります。そして、そのムダをちょっと意識してやるだけで、明らかに無意味な時間を過ごすことも少なくなり、仕事の能率も上がるでしょう。
能率が上がればゆとりがうまれ、仕事が楽しくなります。

つまり、「スケジュール管理すれば仕事が楽しくなる」のです。

というわけで今回は、Mac OS X専用ソフトのiCalを使ったいろんなスケジュールの管理を考えてみましょう。

iCalの基本操作


iCalはとても使いやすいスケジュールソフトなので、使い方は至って簡単。開始時間から終了時間までマウスでドラッグし、タイトルを入力するだけ。
画像
複数の日付をまたいだイベントを作成する場合は、週表示で日付をまたいでドラッグするか、“イベント情報表示パネル”で終了日時を変更してやればOK。「終日」にチェックを入れれば、期間としてのスケジュール表示になって、見やすくなります。


イベント情報表示パネルを使えば、必要に応じて、アラームを設定したり、繰り返しを設定してやることも可能。特に、アラームはAppleScriptを呼び出すことも出来ますから、指定時間がきたら目的のアプリケーションで自動処理なんて高度なことも可能になります。

ファイル-新規カレンダーでカレンダーを用途に応じて複数作成してやれば、個人と仕事のスケジュールを1つのiCalで管理することだって簡単です。複数のカレンダーをグループ化する機能もあります。

画像
iCalはスケジュールの検索も強力!検索フィールドでタイプしていけばほぼリアルタイムに目的のスケジュールを絞り込むこともできます。
ほかにも、WebDAVをサポートしたサービスか、.Macアカウントを持っていれば、スケジュールを簡単に公開することができますし、Macユーザ同士ならスケジュールをメールで送信することもできます。
このようにiCalはシンプルな画面から想像もつかないほど豊富な使い方ができるのです。


スケジュールの再利用


さて、ここからが本題です。せっかく作成したスケジュールでも、集計して上司に報告したりする場合は、いったんテキスト形式などに書き出さなければならないケースもあるでしょう。
かといって、iCalのスケジュールを目で見ながら、テキストエディタで手入力するのはナンセンス。
そんなときには、MacならではのAppleScriptを使うのです。

● iCalのスケジュールを取得してテキストの一覧にする
iCalはMac上で標準的にサポートされているマクロ言語のAppleScriptをサポートしていますから、iCalのイベント情報を利用したデータ作成などはお手の物。


set dStart to date "2004年 1月 1日 木曜日 0:00:0"
set dEnd to date "2007年 1月 1日 月曜日 0:00:0"
-- 検索するカレンダー名
set calName to "仕事"
-- 結果を格納する変数
set copyText to ""
tell application "iCal"
set theList to every event of calendar calName whose (start date >= dStart) and (end date <= dEnd)
repeat with x in theList
set aDate to (start date of x)
set copyText to copyText & (aDate as text) & tab & summary of x & (ASCII character 10)
end repeat
end tell
-- 結果をクリップボードにコピー
set copyText2 to my Sortsc(copyText)
set the clipboard to copyText2

on Sortsc(aData)
do shell script "echo " & quoted form of aData & " | sort -d"
end Sortsc
画像
スクリプトを実行したら、テキストエディタでウインドウを表示し、編集-ペーストを実行してみましょう。"仕事"というカレンダーで、2004年の1月1日から、2007年までのイベントすべてが表示されます。
とりあえず、上記のスクリプトを アプリケーション > AppleScript にある「スクリプトエディタ」の編集画面にペーストして実行してみましょう。
たったこれだけで、指定した期間のスケジュールをテキストデータとしてクリップボードにコピーできちゃうのです。



いかがですか?たったこれだけのことですが、このAppleScriptをさらに活用すれば、特定の期間で同じタイトルをもつスケジュールをそれぞれ集計したり、その日の作業を特定のフォーマットに書き出すことだってできます。
MacのiCalは使いやすいだけではなく、AppleScriptであらゆる操作ができるため、非常に多彩な使い方ができるソフトです。

まずは毎日、日記を付ける感覚で使ってみましょう。

【関連リンク】
アップル - iCal
iCal をタイムカードに!(from All About)
必携!携帯シンク Plus for Mac(iCalイベントを登録するソフトの紹介があります)(from All About)

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