Mac OS XはUNIXをベースとしたOSですから、Webサーバーの用途で利用する場合も、UNIXのノウハウが応用できて便利です。
大規模な企業でサービスを提供する場合は、「Mac OS X サーバー」というサーバー専用OSを使う必要が出てきますが、数人のチームで利用するサーバーなら、Macを買えば付いてくるMac OS Xで十分。
最近では、PHPやMySQLというWebサーバー上で動作するソフトウェアによって、チームで共有するデータベースを使用したり、専用のブログサーバーを構築するのも容易になりました。
ここでは、Mac OS Xをサーバーとして利用する場合に便利なプロジェクト管理ソフト「phpCollab」をインストールし、日本語を使えるようにするまでを紹介しましょう。
※ここでの紹介はiMac G5を利用しました。Intel Macでは動かないソフトがあります。ご注意ください。
サーバー環境を構築
とりあえずは自分のチーム内で閉じたサーバーという前提ですので、すぐに元に戻せるように、XAMPPというソフトウェアを利用しましょう。XAMPPとは、Webサーバー、データベース、PHPというWebサービスに必要なソフトウェアを一カ所にまとめ、一気にインストールできて、すぐにアンインストールできるように考えられたソフトウェアパッケージです。
【導入手順】
1.Intel Macならば、XAMPPプロジェクトからXAMPP MacOS X (tar) 0.6.1を、PowerPCならば、「XAMPP Mac OS X」(xampp-macosx-0.5.pkg.sitx)をダウンロード※
※最新版は0.6.1ですが、Intel Macのみの対応です。PPCの場合は0.5が最新になります
2.StuffItExpanderでダウンロードしたファイルを解凍
3.PowerPC版ならば、xampp-macosx-0.5.pkgをダブルクリックしてインストールしてください。Intel Macの場合は、Applications フォルダに含まれる xampp フォルダを アプリケーションフォルダに移動します。
以上で、xamppのインストールは終了です。
後の作業をやりやすくするため、/Applications/xampp/etc 以下のすべてファイルと /Applications/xammpp/htdocs 以下のアクセス権を読み書き可能にしておきましょう。
サーバーを日本語に対応させる
XAMMPPを起動する前に、同梱されているPHPとWebサーバーの設定を変更します。
以下の2つのファイルをテキストエディタで開いてください。ただし、保存時の改行コードには十分気をつけましょう。
テキストエディタはテキストファイルの文字コードや改行コードが一目で分かるmiがおすすめです。
【編集するファイル】
・/Applications/xampp/etc/php.ini
・/Applications/xampp/etc/httpd.conf
●php.iniのdefault_charsetを変更
・400行目の
;default_charset = "iso-8859-1"の先頭「;」を削除し、
default_charset = "UTF-8" |
mbstring.language = Japanese mbstring.internal_encoding = EUC-JP mbstring.http_input = auto mbstring.http_output = SJIS mbstring.encoding_translation = Off mbstring.detect_order = auto mbstring.substitute_character = none; |
mbstring.internal_encoding = UTF-8 mbstring.http_output = UTF-8 |
AddDefaultCharset UTF-8 |
ここから、MySQLのデータベースを管理する「phpMyAdmin」などを利用します。左側のToolsから選択してください |