チルトホイールとは違う“スクロールボール”
Mighty Mouse のもう一つの特徴は、360度の方向に動かすことのできる画期的な「スクロールボール」です。
Mac OS X 10.3.9 以降ならば、全方向のスクロールが利用でき、その他のOSでも上下スクロールのホイールとして利用できます。
スクロールボール自体は、やわらかく沈みこむので、指先でそっと操作してやる必要があります。最初はこの微妙な操作が難しく感じるかもしれません。
しかし、慣れてしまえば操作感は抜群で、他のホイール付きマウスよりも断然ソフトな使い心地。まるで水に浮いたボールを指で転がすような感じで操作できます。
Windows 環境でMighty Mouseを使う場合は、上下方向のスクロール機能しか使用できませんが、このふんわりした感触は、すべてのユーザーに体験してもらいたいものです。
かなりオススメです。
握り方によるMighty Mouseのおすすめ設定
Mighty Mouseはマウスの握り方によって、その使い心地が変わってきます。そこで、2種類のマウスの握り方別に、ガイドがベストだと考える設定を紹介します。
ご自身のマウスの持ち方にあった使い方を参考にしてください。
(右手でマウスを操作する場合を想定しています)
[Windows の設定箇所 : スタートメニュー - コントロールパネル - マウス]
[Mac OS X の設定箇所:アップルメニュー - システム環境設定 - キーボードとマウス]
●かぶせ持ち(マウスに完全に手のひらが覆い被さる持ち方)
マウスに対して手が垂直に重なっている持ち方。2ボタン以上のマウスに慣れたほとんどの人は、こういう持ち方をしています。
この持ち方だと、マウスを多く移動するときに腕全体を動かす量が多くなり、疲れやすいので、マウスの移動速度は最も速い設定にし、わずかな操作で多く動くようにしましょう。
ボタン設定はやはり、左側が「主ボタン」、右側が「副ボタン」という設定がおすすめ。
図は Mac OS X 10.4.2 のシステム環境設定 - キーボードとマウス
●つまみ持ち(マウスの左右つまむようにする持ち方)
Mac のワンボタンマウスに慣れている人は、この持ち方がほとんど。指先だけでマウスを移動させることができます。
指先による微妙な操作がやりやすく、物理的にマウスを動かす量が多くても腕への負担が少ないため、「軌跡の速さ」の設定もデフォルトから少し「速い」にする程度で問題ないでしょう。
ただ、この持ち方だと、マウスの左側に指が届きにくくなるため、左側を押さえながらクリックするのが難しくなります。
ですので、ワンボタンマウスになれている人は、素直に両方を「主ボタン」として、ワンボタンマウス+ホイールボール くらいの感覚で使うことをおすすめします。どうしても「副ボタン」の機能が欲しいという場合は、左側を「副ボタン」に設定しましょう。
(Windows の場合は、コントロールパネル-マウスで、「主と副のボタンを切り替える」にします)
図は Mac OS X 10.4.2 のシステム環境設定 - キーボードとマウス
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