マウスボタンを押す
ほかにもマウスボタンを押す操作を「click」命令により実行できます。click の対象となる部品を調べる方法はサンプルの「Probe Window.applescript」にヒントがあります。このスクリプトのなかから取得したいアイテムが書かれている行だけを取り出して、さらに“イベントログ”を利用して実行履歴を表示させ、利用できるボタンの情報を取得します。
【実行例】
※以下のウインドウのボタンを調べます。
この Finder ウインドウが最前面に開いている状態で以下のスクリプトを実行。
tell
application
"System Events"
tell
process
"Finder"
tell
window
1
get
every
button
end
tell
end
tell
end
tell
↓ ↓
(イベントログの結果)
tell
application
"System Events"
get
every
button
of
window
1 of
process
"Finder"
{button
1
of
window
"tess"
of
application process
"Finder"
, button
2
of
window
"tess"
of
application process
"Finder"
, button
3
of
window
"tess"
of
application process
"Finder"
, button
4
of
window
"tess"
of
application process
"Finder"
}
end tell
この結果により、window 1 に button が 1 ~ 4 あることがわかります。
1 は ツールバーを表示するボタン、
2は緑
3は黄色
4は赤
のボタンです。
button 1 の情報をみるには・・
tell
application
"System Events"
tell
process
"Finder"
tell
window
1
properties
of
button
1
end
tell
end
tell
end
tell
button 1 を押すためには・・・
tell
application
"Finder"
activate
end
tell
tell
application
"System Events"
tell
process
"Finder"
tell
window
1
click
button
1
end
tell
end
tell
end
tell
※ メニューの場合と同様に、対象アプリを最前面に
移動する必要があります。
あとはトライ&エラーあるのみ!
基本的な作り方は以上です。これらを応用すれば、もっともっといろんな使い方ができそうですね!
いままで紹介したスクリプトの「 tell process "Finder" 」の"Finder" を操作したいアプリケーションの名前に置き換えれば、そのアプリケーションのメニューやボタンが操作できるようになるでしょう。
関連リンク:
AppleScript (アップルジャパン のサイトですが、情報が古いです)
AppleScript in Mac OS X (Apple 米国のサイトです、最新情報はこちら)
AppleScript 関連リンク集 from All About Japan(リンク集です)