先日、Mac OS X 10.1.2がリリースされました。さて、何が変わったのでしょうか?
私が気付いた点について簡単にレポートしてみましょう。
アップデータの情報から
アップデータの情報テキストをそのまま以下に示します。PCカードのサポートはPowerBookユーザーにはうれしいアップデートではないでしょうか?
ーーここからーー
10.1.2 アップデートは、周辺機器の Mac OS X 対応をさらに拡大すると同時に、さまざまな機能の向上と新機能を提供します。このアップデートでは、次の機能が拡張されています:
- FireWire 対応のデジタルカメラを含めた USB および FireWire 装置のサポートのアップデートと新規追加
- メディアリーダを含めた PC カード方式の記憶装置のサポート
- PowerBook の FireWire 搭載機種に対する IrDA モデムのサポート
- オーディオ、ディスプレイ、およびスピーチの機能向上
- ネットワーク機能とプリント機能の向上
- AirMac v2.0
- Apache Web サーバ v1.3.22
- AppleScript v1.8
ーーここまでーー
この他の詳細な情報はまだはっきりしていないようですが、使ってみて私が気付いた点を挙げてみます。
Finderのリスト表示の改善
10.1 または 10.1.1のFinderでリスト表示していると以下のような問題がありました。
- 表示項目の幅をドラッグで変更すると、意図しないサイズに変わってしまい、繰り返すと復帰不可能なサイズになってしまう。
- ファイル上でコンテキストメニューを開いても、正しいメニューが出ていなかった。
- 大量のファイル(500個くらい)の表示でかなりもたつきが生じていた。
これらは10.1.2のアップデートで改善された模様です。
ちなみに、Finderの大量ファイル表示については他の表示でも高速化されているようです。年賀状の時期ですので、(雑誌などから大量の画像を扱う事が多くなり)バグリポートをだした人が多かったのでしょうか?
AppleScript の改善および機能追加
AppleScriptはバージョン1.8となり、若干の機能が追加され、以下のような事が可能です。
- do shell script という構文が追加され、Terminal コマンドがTerminalを実行せずとも行えるようになった。
- POSIX path というコマンドも追加されURL型式のファイルパスが得られるようになりました。(ただし、日本語ファイル名はダメ)
例えば、以下のようなスクリプトをアプリケーション型式で保存しておくとドラッグ&ドロップやダブルクリックで何でも削除できるスクリプトとなります。
on open theList
repeat with afile in theList
deleteFile(afile) of me
end repeat
end open
on run
deleteFile(choose file) of me
end run
on deleteFile(afile)
set thefileURL to POSIX path of afile
set thefileURL to "'" & thefileURL & "'"
set thecommand to "rm -r " & thefileURL
do shell script thecommand password "password" with administrator privileges
end deleteFile
上記スクリプトの"password"の部分を管理者ユーザーのパスワードに置き換える事で実行が可能です。
※注意)このスクリプトで削除したファイルは復活できません。
また、POSIX path から得られるパスをそのまま使うと、スペースを含むパスの場合、正常に処理されないため、シングルクオート(')を前後に追加しています。
以上、10.1.2のレポートでした。もちろん、これら以外にも、なにかあるかも知れません。
なにか裏技が見つかったら、こっそりわたしまでメールで教えてくださるとうれしいです。