最近のMac OS には標準でファイル圧縮ツールがついています。その名も“Disk Copy”です。
もともとはMac OS 上でFloppy Disk を複製するためのものだったのですが、最近では自己解凍形式も作れることから、フリーウエア/シェアウエア作家がこれを利用して配付する場合も少なくない様です。
圧縮率はDrop Stuff などのソフトには劣るものの、なんといっても“タダ”ですし、バックアップしたいデータなどをまとめておくのにも便利です。
¶基本的な使用方法
まず、Mac OS 9.x がインストールされたフォルダにある“ユーティリティ”フォルダからDisk Copy をダブルクリックして起動します。
<Disk Copy のアイコン>
そうすると以下のようなウインドウが開きますので、こちらにバックアップしたいフォルダやファイルをドラッグ&ドロップします。
あるいは、“イメージ”メニューから、“新規イメージを作成”してからマウントされるディスクにファイルをコピーする方法でもOKです。
上記方法でイメージ作成を開始したら、マウスカーソルが犬(Moof と呼ばれている)に変わって、しばらくすると保存先を指定するダイアログが表示され .img という拡張子がついたファイルが作成されます。
保存のダイアログで「イメージをマウントする」にチェックを入れておけば自動的にイメージがマウントされます。
<マウントされたイメージ(新規作成時には初期化が必要)>
¶自己マウント形式に変換する方法
自己マウント形式のファイル(Disk Copyプログラムがない環境でもファイルの解凍が可能な形態にする)方法もあります。ただし、AppleScript で行わなければなりません。
具体的にはイメージファイルをあらかじめ作っておき、そのファイルに対して以下のようなスクリプトを実行します。
【スクリプトの例】
set aFile to choose file
-- 自己マウントイメージ作成後の場所とファイル名をあわせて指定します。
set smiFilePath to (aFile as text) & ".smi"
tell application "Disk Copy"
create SMI smiFilePath source images aFile
end tell
上記のスクリプト実行すると、ファイルを選択するダイアログが表示されますので、あらかじめ作成しておいたディスクイメージのファイルを選択して下さい。
すると、そのファイルがある位置と同じ場所に .smi という拡張子が追加されたファイルが出来上がります。これが“自己マウント形式”のファイルです。
<作成後のファイル>
このファイル自体はアプリケーションとして動作し、“Disk Copy”がない環境でも地力でイメージをマウントさせることができます。
以上、DiskCopy を活用する方法でした。イメージファイルはリソースの情報なども正しく保管されるため非常に便利です。