つい先日、MacOS9.1 アップデートが公開されました。ここでは主要な変更点とどのような利点があるかを探ってみようと思います。
最初に、MacOS9.1 にアップデートする方法と注意点をAppleのMacOSホームページから参照しておいて下さい。
注意しなければならないのは、MacOS X を購入するとパッケージにMacOS9.1は付属するので、MacOS Xを購入される人は今買っても損をする場合があるということです。
また条件によってはアップデートを推奨できない場合がありますので注意して下さい。
さらに私ほうから注意点を捕捉しておくと、以下のような問題点が発覚しております。
○AppleWorks6やスクリプト編集プログラム、JeditなどのCarbonソフトウエアは新しくなったCarbonLib1.1.1の動作に問題があるようです。
(厳密にはCarbonlib のバージョンを1.0.4にすることで動作上の問題点は解決されます、ただし、そうするとヘルプビューアが動作しなくなってしまいます。)
○一部失われる初期設定がある
アップデートするために過去の初期設定の情報を継続して利用できない問題があるようです。詳細は以下のとおり
- Finder の表示設定でリストやボタン表示モードを選択している場合、デフォルトのアイコン表示に戻ります。
- ゴミ箱の設定は、デフォルトの“ゴミ箱を空にする前にダイアログを出す”になります。
- 「デスクトッププリンタ」は選択されていない状態となります。
- 「ファイル共有」の TCP/IP 機能はオフになります。
- 「Web 共有」が無効となります。
○AppleShare IP6.3 をインストールしても動かない。
これはAppleShare IPインストール時にAppleShare Client のバージョンが古くなるためで最新版3.8.8をダウンロードしてインストールすることで対処できます。
○特定の初期設定ファイルがうまくアップデートされず壊れる場合があり、そのための不具合が発生する。
私の知っている限りでは「Finder 設定」「システム初期設定」「TCP/IP初期設定」「Startup Disk Preferences」などがあります。なにかトラブルが発生した場合、削除してみて下さい。
さて、前置が長くなりましたが、本題のMacOS9.1の利点に付いて解説します。細かい修正点はさておき、目立った改善点を列挙してみます。
【改善点】
○アプリケーションの切り替えが高速になった。デスクトッププリンタの印刷が高速になった。
これはプロセスマネージャーというものがPowePCネイティブになったための改善点だそうです。これによりバックグラウンドで動作しているアプリケーションの処理能力も上がり、印刷速度が上がったようです。
○スリープからの復帰が早くなった。
iMacでしか検証していませんが、スリープからの復帰はほぼ一瞬です。
(ただし、これはスリープではなくスクリーンセーバーではないか?という声も・・)
○Finderに“ウインドウ”メニューが追加された。
Finder上に開いているウインドウの選択がメニューから行えるようになりました。
○Finderでウインドウシェードしているタイトルのフォルダアイコンにファイルなどを重ねるとウインドウシェードが解除されるようになっています。
○一般設定コントロールパネルのデザインが変更されマルチユーザーでユーザー毎の設定が記憶されるようになりました。
○起動ディスクでMacOSXのボリュームが検出できるようになりました。
とまあこんなところです。ようするに、全体的な不具合改修とパフォーマンスのアップのみということで、目新しい新機能はありませんね。
私が主に使うのはInternet Explorer 5 とOutlook Express ですが、安定性としては上がっているのではないでしょうか?
とにかく、iTunes というAppleから無償ダウンロードで提供されるオーディオプレイヤーはMacOS9.1が推奨されているので、こちらを利用する場合には必須のアップデートと言えるでしょう。