イベントの組み込みは?
続いて、イベントの設定を行ってみましょう。例としてJButtonを1つSouthに配置し、これのアクションイベントを設定してみましょう。
アクションイベントの設定は、非常に簡単です。配置したJButtonを右クリックし、現れたメニューから<Events>内の<actionPerformed>を選ぶだけです。これで自動的にコードが生成されます。
ポップアップメニューから<actionPerformed>を選ぶ。 |
アクションイベントのように頻繁に使われるイベントは、このようにメニューを選ぶだけでコードを自動設定することができます。それ以外のイベントは、コンポーネントを右クリックし、<Events><Add Events...>メニューを選びます。これはイベントを設定するためのダイアログを呼び出すもので、利用可能なイベントが一覧表示されます。ここから使いたいものを選べば、同様にソースコードを生成します。
<Add Events...>メニューで呼び出されるダイアログ。利用可能なイベントが一覧表示される。 |
以上の操作を見ればわかるように、イベントの組み込みは、「そのイベントリスナーを組み込む処理をソースコードに自動作成する」というものです。作成されたリスナーのイベント処理用メソッドは、ソースコードエディタで書かないといけません。
イベントに限らず、VEの操作は、すべて「ソースコードを自動生成する」ためのものです。VEは、ビジュアルに画面をデザインするものですが、基本あくまでソースコードです。ですから、「ソースコードがわからなくてもビジュアルなプログラムが作れる」わけではありません。マウスでデザインしたGUIを実現するためのソースコードを自動生成するだけであり、最終的にはソースコードを直接編集する必要がある、ということを忘れないようにしましょう。