Javaプログラミング/サーバサイド&ケータイJava

Visual Editorを使おう

GUI利用アプリケーションを作るなら、Visual Editorは必須! 今すぐインストールして使いましょう。

執筆者:掌田 津耶乃

EclipseではGUIデザインはできない?


Eclipseに対する不満をたずねてみると、よく出てくるのが「GUIのデザイナーがない」という問題です。NetBeansなどでは、標準でAWTやSwingのウインドウ・メニューなどをマウスでビジュアルに作成できる。Eclipseでは全部ソースコードを書いて作らないといけない、非効率だ。そういう意見です。

が、既にEclipseの世界に入っている人なら、この不満があまり的を射るものでないことに気づいているでしょう。Eclipseの基本設計は「開発のもっとも基本となるプラットフォームを提供し、必要に応じてそれぞれが拡張していける」というスタイルです。GUIデザイナーがないなら、そのプラグインを入れればいいだけなんですから。

GUIデザインのためのプラグインとしてもっとも普及しているのは、Eclipse Foundationがリリースする「Visual Editor(VE)」でしょう。以前はこの他にもいくつかのプラグインがありましたが、Eclipseの開発元がVEを出したことで、それ以外のものはあまり使われなくなってしまいました。このVEは、Eclipseのサイトからもダウンロードできますし、ソフトウェア更新によってインストールすることもできます。もちろん、オープンソースであり誰でもタダで利用することができます。

ソフトウェア更新でVEをインストールする


では、VEをインストールしましょう。ダウンロードして組み込む場合には、以下のURLからVEをダウンロードできます。

http://download.eclipse.org/tools/ve/downloads/index.php

VEのダウンロードページ。Latest Downloadsから最新版をダウンロードできる。


ただし、ここでは直接ダウンロードするのではなく、ソフトウェア更新からインストールする方法をとります。理由は、第1に「複数のプラグインを用意しなければならない」という点。VEを利用するためには、他にEMFとGEFというプラグインを用意しなければなりません。もちろん、VEのバージョンにあわせて、これらのバージョンもあらかじめ指定されたものを用意する必要があります。こうした作業はかなり面倒ですし、ちょっとした間違いでプラグインが動かなくなるといったトラブルにつながりがちです。

また、もう1つの理由として「今後のバージョンアップが楽になる」ということもあげられます。ソフトウェア更新を利用すれば、新しいバージョンがリリースされたときもその場でチェックし、新バージョンをダウンロードして組み込めます。後々のメンテナンスを考えれば、ソフトウェア更新を使ったほうがよいでしょう。


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