Javaプログラミング/サーバサイド&ケータイJava

Webアプリケーションの構成を理解する

今回は「Webアプリケーション」がどのように構成されているか、その仕組みを理解していきましょう。

執筆者:掌田 津耶乃

Webアプリケーションはどこにある?


JSPを使って簡単なプログラムを動かすぐらいのことはできるようになりました。先へ進む前に、ここでちょっと「Webアプリケーション」というものについて基礎的な知識を身につけておくことにしましょう。

そもそも「Webアプリケーション」って、何でしょう? 普通のアプリケーションというのは、ダブルクリックで起動して動くプログラムのことですね。が、Webアプリケーションというのは、Webブラウザで表示されるもので、普通のアプリケーションのようなものではありませんね。普通のHTMLによるWebと「Webアプリケーション」って、何が違うのでしょう?

実は、利用者側から見た表示などについては、それほどの違いはありません。Webアプリケーションといっても、要するに「ただのWebサイト」となんら違いはないのです。ただし、ごく一般的なWebサイトがHTMLを中心に作られているのに比べ、Webアプリケーションはサーバ側にアプリケーションのさまざまな機能が用意されており、それらを利用者がブラウザを使って利用できるようになっている点が違います。つまり、ただ何かが表示されていたり、クリックしてリンク先に移動したりするだけのWebサイトとは異なり、さまざまな「機能」が用意されていて、それらを随時ブラウザから呼び出し動かして使えるのです。これが普通のWebサイトと「Webアプリケーション」の違いです。

Javaを使った開発の場合、Webアプリケーションはひとつの「フォルダ」として構築されます。これは、NetBeansやEclipseを使って作成したプロジェクトを見るとよくわかるでしょう。プロジェクトはひとつのフォルダの形になっていますね。が、開発環境のプロジェクトには、Webアプリケーション以外の要素も含まれていますから注意が必要です。それぞれの開発環境で、Webアプリケーションがどのように配置されているか整理しておきましょう。

●NetBeansの場合
プロジェクトのフォルダ内にある「web」というフォルダにWebアプリケーションが構築されています。通常、このフォルダがそのままWebアプリケーションのディレクトリとしてJavaサーバに公開されます。
NetBeansのプロジェクトでは、「web」というフォルダにWebアプリケーションがまとめられている。

●Eclipse + Tomcatプラグインの場合
プロジェクトのフォルダそのものが、そのままWebアプリケーションのディレクトリとしてJavaサーバに公開されます。ただし、このフォルダの中に、プロジェクトに関連するファイル類も保存されており、Webアプリケーションとは直接関係のないものも一緒に保存されています。

NetBeansの場合はWebアプリケーションのディレクトリが独立しているためわかりやすいのですが、Eclipseの場合、全部ごっちゃになってるので「どれがWebアプリケーションのためのものか」が少々わかりにくいでしょう。


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