Webアプリケーションの基本構成

 
では、Webアプリケーションが通常どのような構成になっているか、簡単に整理しておきましょう。

・Webアプリケーションのディレクトリ
    HTML、CSS、JavaScriptファイルなど
    JSPファイル
    ・「WEB-INF」ディレクトリ
        公開したくないファイル類
        ・「classes」ディレクトリ
            各種のJavaクラスファイル
        ・「lib」ディレクトリ
            各種のJavaライブラリファイル

一般的なHTMLなどのファイルは、通常、単にそのままWebアプリケーションのディレクトリ内にファイルが保管されます。JSPを中心として開発をしている限りは、これだけ頭に入れておけば十分でしょう。

更に「サーブレット」と呼ばれる特殊なプログラムなどを作成するようになってくると、重要になるのが「WEB-INF」というディレクトリです。これは、外部からアクセスできない特殊なディレクトリです。このフォルダの中にあるファイルは、たとえばWebブラウザから直接ファイルのURLなどを指定してもアクセスできません。この中は、非公開なのです。そこで、外部から見られては困る各種のファイル類などがこの中に保管されます。

この「WEB-INF」の中には、Javaのクラスファイルを保管する「classes」、ライブラリファイルを保管する「lib」といったディレクトリも用意されます。これらはJSPを使っている限りはあまり必要ではないでしょうが、もう少し学習が進んで「サーブレット」というものを使うようになると必須となります。今すぐ覚える必要はありませんが、知識として「こういう構造になっている」ということは頭に入れておくと良いでしょう。


Tomcatの公開ディレクトリ


では、WebアプリケーションはどのようにしてJavaサーバで公開されるのでしょう。これは、Javaサーバによって違いがありますので、ここは本連載で使っている「Tomcat」サーバについて説明しましょう。Tomcatがインストールされているディレクトリがどうなっているか見てみましょう。NetBeansの場合、NetBeansがインストールされている場所(通常は、「Program Files」フォルダ内の「netbeans-5.0」というフォルダ)の中にある「enterprise2」というフォルダの中に、「jakarta-tomcat-××」という名前でインストールされています。このTomcatのディレクトリ内には以下のようなフォルダ類がまとめられています。

「bin」フォルダ――Tomcatのプログラム関係がまとめてあります。
「common」フォルダ――Tomcatが利用する汎用ライブラリなどがまとめられています。
「conf」フォルダ――各種の設定ファイル関係がまとめられています。
「logs」フォルダ――ログファイルが作成されます。
「server」フォルダ――Tomcatサーバ自身が使用する各種ファイルがまとめられています。
「shared」フォルダ――共有ライブラリなどを配置する場所です。
「temp」フォルダ――テンポラリファイル(一時利用のファイル)が作成される場所です。
「webapps」フォルダ――Webアプリケーションが保管される場所です。
「work」フォルダ――Tomcatの作業ディレクトリです。

Tomcatのディレクトリ。「webapps」内に公開するWebアプリケーションが保管される。

この内、サーバサイドの開発を行う者が頭に入れておいてほしいのは「webapps」フォルダです。これはWebアプリケーションを保管する場所で、通常はここに作成したWebアプリケーションを入れることで、Tomcatでそれらを公開することができます。また、各種の設定ファイルが保管されている「conf」フォルダも、その中に保管されている各種ファイルを編集するような場合によく利用されます。