台湾でも、吉日には結婚披露宴が各所で行われる。町中で、赤いリボンや花、ぬいぐるみでデコレーションされた高級車を見かけたり、ホテルやレストランでピンクや白色のディスプレイを見かけたら、結婚披露宴がある目印だ。
そんな台湾の披露宴に招待されたり出席する機会ができたらこれを参考にしてみて。日本の披露宴ほど形式張らないのが台湾の披露宴。とはいえ、失礼のないように、心から新郎新婦をお祝いしたい。
<INDEX>
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■台湾の結婚披露宴の紹介状が届いたら
■ご祝儀袋、金額の相場は?
■プレゼントはどうしたらいい?
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■服装はどうしたらいい?白色はタブー!
■披露宴会場に到着し、受付を済ませたら
■披露宴が始まったら
■閉宴・退場時のポイント
台湾の結婚披露宴の紹介状が届いたら
最近はデザインにもこだわる招待状も増えた |
万一、スピーチをお願いされたら、中国語、英語、日本語など、使用言語を確認しよう。外国語でのスピーチが無理で日本語を希望する場合は、先方に確認を。
ご祝儀袋、金額の相場は?
紅包は、コンビニや文房具店、スーパーなどで買える。12枚入りで15元ほど。白檀などの匂い付きのものも多い(紅包は、いろんなご祝儀に使えるので持っていると便利なアイテム)。購入したら、袋の表におめでたい言葉(=祝福語)を書く。写真は「百年好合」。末永く仲良く、という意味合いだ。他にも、台湾で代表的なものを紹介しておくので、気に入ったものを書くとよい。ちなみに、自分の住所と名前は紅包の後ろ側に小さく記入すればよい。
- 百年好合:末永く仲良く
- 佳偶天成:仲睦まじい夫婦は神のなされたこと
- 縁定三生:縁は前世、現世、来世と決まっている
- 永浴愛河:永遠に愛の河を泳いでね
- 情牽一生:愛情は一生つながる
- 永結同心:同じ心は永遠に結ぶ
ご祝儀の金額は、偶数が基本となる。日本は、割り切れない数が一般的だが、台湾の場合は偶数がおめでたい時に用いられる数字なのだ(対になることから偶数が吉祥とされる)。逆に奇数は縁起の良くない数字と言われているので気をつけよう。
ご祝儀にするのは、2200元、(3300元もOKという声もある)、6600元、8800元という数字が一般的だ。同年代の友人であれば、2200元が目安。あとは、自分と相手の関係で金額を決める。部下の披露宴であれば6600元、特別に親密な関係であれば8800元(8は末広がりでおめでたい数字)という具合で。
注意したいのは、偶数でも「4」。4の発音<si4>と「死」の発音<si4>が同じだからだ。偶数だからといって、4400元のご祝儀はタブーなので気をつけて。
ご祝儀のお札は新券でなくてもかまわないが、気になる人は新券にしてもよい。
プレゼントはどうしたらいい?
ハート形のペーパーウェイトをプレゼントしてみた
とはいえ、台湾にはプレゼントとしてタブーの品物がある。代表的なものは以下の通り。
- 置き時計:「鐘(zhong1)」(=置き時計の意味)と「終(zhong1)」(=終わる)が同じ発音だから
- 傘:「傘(san3)」と「散(san3)」(=ばらばらになる)が同じ発音だから
- ハンカチ:別れを意味するから
- その他、はさみや刃物類も好まれない
差し上げる時は、事前でもかまわないし、大きなすぎず小さすぎないものなら披露宴当日の退場時でもかまわない。郵送でもかまわない。(当日の場合、どさくさまぎれに盗まれることもあるので、渡す時に注意が必要)
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■披露宴会場に到着し、受付を済ませたら
■披露宴が始まったら
■閉宴・退場時のポイント
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