一杯で大瓶約一本分のビール。これを空腹に流し込んだら…?
長く付き合えば慣れっこになるものの、ふと冷静になると「いや、これっておかしくない?」と首をかしげたくなるイギリス人の不可解な行動がある。我々日本人にはもちろん、ご近所のヨーロッパ諸国の人々ですら理解不能なイギリス人の習性、ちらりとご紹介しよう。

雨が降っても傘を差さない

これはよく言われることなので、ご存知の方も多いかもしれない。まず驚くのが、いわゆる普通サイズの傘を持っている人が少ないことだ。大概は折り畳み傘のみか、「持っていない」という人もいる。

日本のように、簡単にコンビニでビニール傘が買えるのならまだしも、ここはイギリス。そんな便利なものはない。少しの距離を歩くのにわざわざ傘を買うのも……と躊躇する気持ちは分からないでもない。しかし、持っているのに差さないという人も多いのだ。「折りたたみ傘で面倒だから」と彼らは言うが、体や荷物が雨に濡れる方が面倒じゃないのだろうか?

お酒を飲むときに食べない

シラフの時は英国紳士(風)、しかしいったんお酒を飲みだすと豹変! というケースが少なくないイギリス人。泥酔したうえでの事件事故が国内外で頻発し、イギリス政府は頭を悩ませている。「ドリンク半額などの『ハッピーアワー』が酒のガブ飲みの元凶」と指摘されたこともあるが、問題はそれだけではないのだ。

ヨーロッパ諸国の人々も同様にお酒は飲む。しかしイギリス人が泥酔しがちな理由は、「飲むときに食べないから」である。「酒は酔うために飲むもの」と考える人が多いようで、効率よく酔うためには空きっ腹に酒を流し込むのが一番! というワケだ。しかも、席が空いているのに立って飲む。着席も立ち飲みも料金は同じなのに……。

真冬なのに半袖&ナマ足

とある真冬の週末。ノースリーブのミニドレスを着て、ナマ足にハイヒールの女性が闊歩する。男性も半袖Tシャツで元気いっぱいだ。気温は0度近い。「若い人は元気がいいのねぇ~」という次元ではない。

クラビング(意味:夜遊び)に出かける彼らは、出かける前にガツン! と空腹にお酒を流し込み、体温とテンションを上げて「コートがなくても平気!」な状態に自分たちを持っていく。そして、クロークルームにコートを預けるための1ポンド(約140円)を節約するのだった。

日本人に比べれば寒さに強い人が多いヨーロッパだが、イギリスほど「真冬にコートを着ない」人を見かける国はそう多くない。北部出身の若者たちによく見られる現象で、実際に「同じイギリス人でも、北部の人は南部の人よりも皮膚が厚い」という研究結果が出たとか出ないとか。

「寒い地域出身者ほど寒さに強いのは法則だよね?」と思いきや、寒さの厳しいヨーロッパ各地で育った人々も「寒かったらコート着るのは当然。イギリス人はなぜあんなに薄着なのか?」と不思議顔である。

食器をすすがない

食器洗浄器があるキッチンなら、食器洗いはすべて機械にお任せ。だが、手洗いの場合にはシンクに洗剤液をためて食器を浸し、ブラシでゴシゴシ汚れを落とすのがイギリス流の洗い方。驚くべきは、洗剤液の中でゴシゴシした後だ。日本人なら流水ですすぐところだが、イギリス人はココで単に洗剤の泡をさっと切るだけ。微妙に泡のついた食器が水切りカゴに並ぶことになる。

「洗剤だから、きれいでしょ?」というのが彼らの理論。ちょっと違うと思うのだが……。

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