イギリスの美容整形業界に異変が起きている。これまで右肩上がりだった女性の豊胸手術件数が減少する一方で、男性の美容整形が急増しているというのだ。しかもその理由は、ロンドン金融街を襲っている深刻な不況と関係しているという。不況で男性の美容整形が急増したそのワケは……。

ロンドン金融街の通勤風景。この中に整形美男は…?

退職金で美容整形手術

心理学専門家によると、もともと男性が美容整形を考えるキッカケは「解雇」や「離婚」など人生の転機であることが多いのだそうだが、今回の男性の整形ブームの理由は、まさにそれだ。


2008年秋のリーマン・ショック辺りから、ロンドン金融街では数千人単位で金融エリートたちが解雇されている。それに呼応するかのように、2008年10月以降に男性の整形手術が急増しているのだ。

美容整形クリニック大手ザ・ハーリー・メディカル・グループの発表によると、2008年10月~12月の3ヶ月間でフェイス・リフト手術を受けた男性患者の数は10%も増加。そして、退職金を手術費用に充てたというケースは、実に230件にものぼる。

なお、こちらのクリニックで男性に人気なのはフェイス・リフト6000ポンド~(約76万円~/2009年2月2日現在、1ポンド=約126円)。次いで脂肪吸引3000ポンド~(約37万円~2009年2月2日現在、1ポンド=約126円)も人気だ。お手軽なシワとりのボトックス注射を受けるのは、11人に1人が男性だという。

整形は就活のため?

解雇という転機を迎え、整形手術で自信を取り戻そうとした金融マンたち。彼らを整形手術に向かわせたもう一つの大きな理由は、「就職活動の一環として」なのだそうだ。

前出のザ・ハーリー・メディカル・グループの代表リズ・デイル氏は「最近は退職金を手術費用に充てて、『魅力的に生まれ変わった自分』で再就職活動に挑む金融マンが増えました」と語っている。

実際、これだけの人材が一気に動くのは、ロンドン金融街の歴史でも稀なこと。熾烈な再就職戦線を勝ち抜くためには、容姿も重要なファクターになってくるのだろう。今後もロンドンの金融街には、容姿端麗な金融マンが増えていくのだろうか……?

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