チップのカンタン計算方法
チップの額は、あなたのキモチ次第です |
【請求金額のポンド以下の端数を切り上げ】×10% +【キモチ】
このチップの額と請求金額を足してキリのいい数字になるようにして支払えば、小銭がジャラジャラ増えることもなくスッキリです。
が……
【キモチ】って言われても分かんないよ!という皆さんのために、これからいろいろな場面でのチップの払い方と相場をご紹介しましょう。
食事をする場所でのチップの払いかたと目安
カウンター越しに精算するパブでは、チップは不要 |
レストランやカフェ、パブなどにおけるチップの要・不要は「会計がカウンター越しであるか否か」で判断するのが簡単です。
■チップが不要な場合
ですから、カウンター越しに注文とお会計を済ませて、料理やドリンクを受け取るタイプのお店、たとえばファスト・フードやセルフ・サービスのカフェ、パブなどではチップは不要。
このタイプの場所では、ドリンクはその場で受け取ります。食事はオーダー番号を割り振られた場合には、自分の番号が呼ばれるか電光掲示板に出たらカウンターまで取りに行きます。注文のときにテーブル番号を聞かれたり、番号札を持ってテーブルで待つように言われた場合には、料理ができたらテーブルまで運んでくれますが、ウェイターに対するチップは不要です。
たまに、レジ横に小銭の入った小さな入れ物がある場合があります。これはチップ用の入れ物なので、気持ちのよい対応だった場合には小銭を入れてあげましょう。お会計を済ませた後、おつりとしてもらった小銭の端数(5ペンスや10ペンス程度)をそのまま入れている人が多いようですよ。
■チップが必要な場合
ウェイターが席まで注文を取りに来て、料理を運んでくれて、会計もテーブルで着席のまま済ませるレストランの場合には、チップが必要です。また、パブはパブでも、チップ不要のバーではなく、ウェイターが注文を取りに来てくれるダイニングで食事をした場合には、レストランと同様だと考えましょう。
このような場合のチップの計算方法は、先ほどのカンタン計算式のとおり
【請求金額のポンド以下の端数を切り上げ】×10% +【キモチ】
たとえば、レストランでの飲食代が24.75ポンドだった場合、ポンド以下の端数を切り上げて25ポンドに。チップはその10%に相当する2.5ポンド。接客がちょっと物足りなかった場合は、ここで止めても構いません。
とても気持ちのよい接客を受けた場合や、中級以上のレストランで水やワインを注ぎ足してもらったり、コース料理で何度も料理が運ばれるような場合など、ウェイターのサービスが複数回にわたる場合には、【キモチ】は少し多めに。
ただし、額が大きすぎるのもおかしいので、最高に満足のいく接客の場合には20%程度までが目安です。
レストランでは、お勘定の際にすでに10~12.5%のチップを自動的に上乗せして請求されることが増えてきました。お勘定をもらったときに「gratuities」 「service charge」などの単語の横に小計(subtotal)の10~12.5%程度が加算されていればチップも支払ったことになるので、追加で置く必要はありません。
また、ウェイターが横暴な態度だったり注文を間違えるなど、接客に納得がいかなかった場合には、接客に納得がいかなかった旨を伝えて、サービス料を差し引いて支払うことも可能です。
ここで覚えておきたいのは、チップはあくまでも接客に対する評価です。お料理に対する評価ではないので、食事が期待はずれでも接客がキチンとしていた場合には、チップは払ってくださいね。
>>次のページでは、レストランでのチップの払い方を具体的に解説します。