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ロシア元スパイ怪死と、諜報機関の真実(2ページ目)

2006年11月にロンドンで起きた、元ロシア諜報部員の怪死事件。スパイ映画さながらの謎解きドラマが、目の前で展開されています。今回は、あなたの知らないスパイの世界、あっと驚く意外な事実をご紹介!

朝霧 まや

執筆者:朝霧 まや

イギリスガイド

ジェームス・ボンドって、何者?

">「カジノ・ロワイヤル」
公開前の評判とは裏腹に、ダニエル・クレイグ演じる新ボンドは大好評!こちらは映画のサウンドトラック。画像をクリックすると商品詳細がみられます
ところでみなさん、ジェームス・ボンドって誰? という素朴な疑問がわきませんか? 「イギリス諜報機関所属のスパイ」ということは知られていても、具体的に何する人?ということまでご存知の人は、結構少ないのではないでしょうか?

ジェームス・ボンドは、作家イアン・フレミングの書いた小説「007」の主人公。フレミングは元イギリスの諜報部員で、自身の体験を元に小説を書き上げました。フレミングいわく、ボンドは「理想のスパイ像」なんだそうです。

このボンドが所属する機関が「秘密情報局(Millitary Information Section 6:通称MI6。前出SISの旧称)」。今でも「MI6」と呼ばれることが多い、国外対応の諜報機関です。つい最近までは、イギリス政府もかたくなに存在を否定してきた、まさに秘密組織。冷戦時代までは最大の「敵」は言うまでもなくロシアのKGBでした。それで「007」シリーズにも、よくKGBが登場するんですね。

しかし時代は変わりました。国際テロの高まりを受けて、その守備範囲をさまざまな文化圏に広げる必要が生まれたのです。

秘密組織から、開かれた組織へ

このような背景から、MI6は徐々に「開かれた組織」になっていきます。イギリス政府も、ようやくその強硬態度を一変、1995年のボンド映画「ワールド・イズ・ノット・イナフ」では、はじめて建物の概観を撮影することを許可しました。

そして今回の「カジノ・ロワイヤル」では、なんと現役スパイのラジオインタビューまで許可するサービス(?)ぶりです。ラジオDJの「スパイとしての人生って、どんな感じですか?」という問いに対して、女性スパイが「アクションと冒険が満載、そしてグラマラスよ。」と答えれば、男性スパイは「普通じゃない仕事。(ボンドに秘密のスパイ道具を提供する)【Q】みたいな人も、ちゃんといるんですよ。」と説明しておりました。

さて次のページでは、いよいよ明かされる意外な事実を!
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