イギリスが生んだ料理で世界的に有名なものと言えば、なんといってもサンドイッチでしょう。イギリス料理は美味しくないと言っている人でも、サンドイッチのお世話になっていると思います。

今回は、イギリスのサンドイッチの「今」を見てみましょう。

P1. サンドイッチの逸話とイギリスの現在のサンドイッチ
P2. ガイドお勧めのサンドイッチ

サンドイッチの語源

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イギリスのサンドイッチはバラエティ豊か。イギリスならではの自由な発想が見られます。
私達が普段なにげなく食べているサンドイッチには、面白い逸話があります。時は18世紀中頃、イギリスに四代目サンドイッチ伯爵のジョン・モンタギューという人がいました。このサンドイッチ伯爵がギャンブルに夢中になるあまり、食事をするためにギャンブルを中断するのが面倒になりました。そこでメイドに、スライスしたパンの間に肉を挟んで部屋に持って来るよう頼んだそうです。この事は世間で噂になり、肉を挟んだパンを以後サンドイッチと呼ぶようになったのが、その呼び名の始まりだそうです。しかし、一代目サンドイッチ伯爵は、最初の予定では一代目ポーツマス伯爵になるはずだったとか。もし仮にそうなっていたととしたら、私達が現在食べているサンドイッチは、『ポーツマス』と呼ばれているかもしれませんね。

イギリスのサンドイッチに見る異国からの食文化の波

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さまざまなサンドイッチがずらりと並ぶイギリスのサンドイッチコーナー。
イギリスでは、ヨーロッパ統合以来、今まで以上にコンチネンタル諸国の食品が多く輸入され、トレンディな感覚でもてはやされています。また、今まで影の存在であったシェフが、テレビでリアリティー感覚の料理番組などを企画し、その大成功によって大きく知名度を上げ、ジェーミー・オリバーやゴードン・ラムズィなどがセレブシェフとしてスター扱いされています。これらの事は、イギリス人の食文化に大きな影響を与え、また食文化への興味を大きくそそる要因となっています。そして、その食文化の波はサンドイッチの世界にも押し寄せ、ここ数年間に、沢山のバラエティ豊かなサンドイッチが登場しています。

サンドイッチの種類をバラエティ豊かにしているのは、具材だけではありません。サンドイッチに使用されるパン自体にも色々な種類のパンが使用されるようになってきました。一昔前までは、サンドイッチショップでサンドイッチをオーダーした場合、「ホワイトブレッド、それともブラウンブレッドにしますか?」と聞かれましたが、最近では「どのブレッドにしますか?」と聞かれます。現在、サンドイッチに使用されるパンは、ホワイトやブラウンのスライスブレッドの他に、イングリッシュ・マフィン、フレンチ・バゲット、イタリアン・チバタ、アメリカン・べーグル(元々はユダヤ系のパン)、そして最新ではインドのピタブレッドなどが登場し、サンドインッチに使用されるパンも、サンドイッチを選ぶ際の大きな要素となってきています。

次のページではガイドお勧めのサンドイッチをご紹介します。