イギリスではクリスマスイルミネーションが灯され、街中が賑やかになってきました。今回は、『イギリスの美味しいクリスマス』と題して、イギリスの一般家庭で行われる12月25日の典型的なクリスマスディナーの献立に付いてお話します。

イギリスの伝統的なクリマスの晩餐

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典型的なイギリス人家庭のクリスマスディナー風景。日本のお正月のように家族でゆっくりと過ごすひと時です。
イギリスの典型的な家庭では、クリスマスには伝統的なクリスマスディナーのメニューがテーブルに並びます。

クリスマスディナーと言って真っ先に思い浮かべるのはやはり七面鳥の丸焼きですが、七面鳥の肉はクリスマスの時期でなくても、イギリスのスーパーでは年中売っています。しかし、七面鳥の肉はクリスマスの時期にしか食べないと言うイギリス人が意外と多いようです。「普段はほとんど七面鳥など食べない、別に特別好きでもないから。でも、クリスマスの時期には喜んで食べる」これが伝統を重んじるイギリス人的な感覚なのです。

では、ここで典型的なイギリスの中流階級のクリスマスディナーのメニューの例をご紹介していきましょう。

■前菜はごく軽く
前菜は、特にこれといった特別なものはありませんが、軽く済ますことがポイントです。小さな器の野菜スープとメルバトースト(トーストされた食パンを二つに薄切りし、内側のトーストされていない部分をそぎおとして、両方の表皮のみをもう一度トーストしたもの)などが人気です。

■クリスマスディナーの主役はローストターキー(七面鳥の丸焼き)
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クリスマスディナーの主役はやはり七面鳥の丸焼き。これなしでは雰囲気がでません。

七面鳥はイブの夜からベーコンに巻かれオーブンの中でじっくりとローストされます(一般的サイズ約6.8kg、約5 時間調理)。七面鳥の肉には、柔らかな胸肉のホワイトミートとやや固めの脚肉のダークミートがあります。

ダークミートは、淡白なホワイトミートに比べ味わいが深く、それを好んで食べるイギリス人も多いようです。七面鳥には、普通、七面鳥の肝臓、心臓、首の部分などをベースとして作ったグレービーソースや甘酸っぱいクランベリーソースをかけていただきます。

また、他の肉類としては、クローブなどの香辛料や蜂蜜で味を付けた自家製ハムや、ソーセージなども七面鳥と一緒に添えられます。

■無くてはならない脇役のスタッフィン(詰め物)
クリスマスの七面鳥に付き物なのがスタッフィンです。スタッフィンはパセリ、セージ、などのハーブと玉ねぎのみじん切りをパン粉で合え、バターで軽く炒めて塩味を付けた物です。伝統的には七面鳥のお腹の中に入れて一緒にローストしますが、家庭によっては、ディナーの盛り付けの便宜上、分けて作る家庭も多いようです。

スタッフィンは上記のものが標準的なものですが、他にも代表的なものとして、ソーセージスタッフィンやチェスナッツスタッフィン(焼き栗のすり身を使用)などがあります。

■定番の付け合せ野菜
付け合せの野菜は、ローストまたはマッシュポテト、茹でた芽キャベツと人参などが一般的でクリスマスディナーに彩りを添えます。