七色の音色を奏でるベル(呼び鈴)

bell
各部屋によってベルの音色が異なる。
古城のメインドアを開け中に入ると、まず壁に取り付けられた沢山のベルが目に飛び込んできます。

このベルは、領主が使用人を呼ぶために利用していた呼び鈴です。各ベルの下には各部屋の名前のパネルが掛けられていますが、字が読めない使用人のために音色によっても部屋が判別できるようになっています。

仕組みは滑車の原理を応用したいたって簡単な物です。ちなみにこのベルは何百年たった今でも立派に動くそうです。


女王メアリーゆかりの古城

ロザリオ
悲劇の女王メアリーゆかりのロザリオ。
トラクエア城はスコットランド女王メアリーのゆかりの城としても有名です。

4代目トラクエア領主のジョン・スチュアート卿(女王メアリーの護衛隊長)がメアリー、夫ダーンレイ卿、後のスコットランド王ジェームス6世(後のイングランド王ジェームス1世)たちを招き、一家がこの城に滞在していた時期があるのです。そのため、この城には女王メアリーの遺品がいろいろと残されています。

王の間には、女王メアリー自身が縫い上げたと云う美しい刺繍が施されたベッドカバーがベッドに掛けられており、ベッドの横には王子の為に使われていたという揺り篭があります。

また、古城美術館には、女王メアリーが実際身に付けていたという多角面に美しくカットされたレンガ色のメノウのビーズで作られたロザリオ、白蝶貝の象嵌細工でできた十字架、女王メアリー直筆サイン入りの手紙、綿のキャンバス地に絹のコードをトリミングさせた女王メアリーが履いていたという靴など非常に興味深い品々が展示されています。

この靴、長身だったといわれるメアリーにしては意外に小さなもの。それにしても、ほとんど歴史の本や絵画でしか見ることのない伝説的人物の所持品を、こんなに間近で見ていると不思議な気持ちになってきます。


スチュアート家の知恵の結集

library
数千冊の古書が壁を埋め尽くすトラクエアの図書館。
18世紀初頭に作られた第1古城図書館の壁は、約3000冊の古書によって埋め尽くされています。

ここには主に哲学書が保管されているのですが、壁の上段部分に描かれている肖像画の哲学者と、その下段に保管されている書物の著者が対応するように工夫されています。


隠し階段

stairs
書籍で隠された秘密の螺旋階段
古城の最上階の屋根裏部屋には神父の部屋があります。ここには19世紀にカトリック禁止令が解かれるまでカトリック神父が隠れ住み、定期的にスチュアート家と村人の為に隠れミサを行っていました。

ここで見逃せないのは、隅の本棚の奥に隠された秘密の螺旋階段。これは役人が抜き打ち検査を行ったときのための庭に通じる逃げ道でした。この逃げ道は王の間ともつながっています。

さらにトラクエア城を見て回ります。