「ロンドンには公衆トイレがないのですか?」と真顔で聞かれて、びっくりしたことがあります。どうも、ロンドンでトイレが探せなくてさんざんな目にあった人の話を聞いて、こういう誤解を抱いてしまったようです。

もちろん、ロンドンにも公衆トイレはあります。ロンドン中心地にある公衆トイレの一覧マップを見るには、最近はアプリが便利。ご覧いただければ、ロンドンにもそこそこの数の公衆トイレがあるのだということがご理解いただけると思います。

City Toilet Finder

City Toilet Finder

City Toilet Finder
(英語のアプリ)
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でも、どうしてこういう誤解が生まれるのかを改めて考えてみると、確かに日本の感覚でロンドンでトイレを探していると、見つからない場合もあるかも知れないと思いました。今回は、ロンドンのトイレが見つけにくい理由を 3 つの系統に分けて考えてみたいと思います。

P1. ロンドンの公衆トイレの傾向
P2. ロンドンの公衆トイレに関する驚愕の事実

上手くカモフラージュされている系

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カモフラージュもここまでくれば芸術作品。ドアのデザインや隣の花屋さんとの一体感が最高です。ノッティングヒルにて。
日本の場合、公園などで大きな木の下に白いコンクリートの小屋があれば、だいたい「あぁ、あの方向に歩けば公衆トイレがあるんだな」と分かります。ただ、イギリスでは、トイレをなるべく目立たないように工夫する傾向があります。目立たなくする一般的な方法は、トイレを地下に作るということです。しかも、「Gents」または「Ladies」と書かれた小さな板が階段の入り口にポツンとかけてあったりするだけでは、見過ごしてしまうこともあります。

なお、管理状態は、場所によってまちまちです。入り口に管理人部屋があり、ある程度の状態を保っているところもありますが、便座が取り外されていて、水もほとんど流れないというところもあります。ちなみに、このタイプのトイレの場合、無料のところがほとんどです。


目立ちすぎて目に入らない系

Fruit
便器 1 つを歩道に置いて 4 つの壁で囲むと、こういうトイレになる。
見過ごしてしまうもう 1 つパターンは、あまりにも目立ちすぎる場合です。たとえば、歩道の真ん中に、物置のようなものがドンと置いてあり、その周りを買い物客が行き来したりしていると、「邪魔だなぁ」と思いながら、それがトイレだと気づかずに通り過ぎてしまう場合もあると思います。

このタイプの公衆トイレは、便器 1 つだけを真ん中に設置し、その周りを窓のない壁でぐるりと囲った感じのものです。こう説明すると、日本の工事現場などにある簡易トイレを思い出してしまうかもしれませんが、それよりはサイズ的にはずっと大きく、町並みとのバランスを保つためか重厚です。このタイプのトイレは有料の場合があります (20 ペンス)。

次のページでは、平良が恐れているロンドンの公衆トイレに関する驚愕の事実が明らかにされます。