免税ショッピングというと、「あぁ、もう時間がない!」と大騒ぎしながら、結局ウイスキーと香水を抱えてしまう平良ですが、実は、イギリスでは、知らないうちに免税ショッピングをしている品目があるのです。
今回は、イギリスの消費税と、消費税が免税になる品目についてご説明します。利用の仕方によっては、イギリス中どこでも「免税」ショッピングができますよ。
イギリスでは生活必需品には消費税はかからない
イギリスの政府歳入の内訳からみた税収比率で、消費税の占める割合は、全体の 15% ~ 16% で、税収の第二位になっており、政府の重要な財源の一つです。ただ、イギリスの消費税は、日本の場合とは異なり、基本的な生活に必要なものに関しては、一部の軽減または完全な免税があります。税率および免税対象は、以下のとおりです。- 標準税率 : 17.5%
- 軽減税率 : 5%
(家庭用光熱費、女性用生理用品など) - ゼロ・レート : 0%
(食料品、子供服、公共交通機関、医薬品および医療器具など)
物価高はもちろん消費税だけでは説明できないのですが、イギリスでは消費税がゼロ・レートのものは、比較的価格が抑えられているということを覚えておくと、旅のプランニングに役立つと思います。以下で、観光客に関係しそうな 2 品目について見てみます。
種類が豊富で格安の食料品
家にあった果物をパチリ。1 ポンド (約 200 円) くらいでした。 |
イギリスは、日本でも最近注目されているブラックベリーやクランベリーなど、ベリー類の種類が非常に豊富です。また、イギリスで生産されない果物もヨーロッパ各地や海外からふんだんに輸入されており、しかも格安です。フルーツ好きの方は自分でフルーツを買ってきて食べたほうが、外食するよりずっと経済的ですし、満足いくかも知れません。
野菜や果物を安く手に入れたいなら、やはりマーケットへ行くことをお勧めします。ロンドン中心であれば、ソーホーの Berwick Street が有名です。ポルノショップなどが立ち並ぶ、警戒の必要な場所ではありますが、19 世紀半ばから続く、ロンドンの昔ながらの野菜・果物マーケットです。また、前回ご紹介した、アンティークマーケットで有名なポートベローにも大きな野菜マーケットがあります。
もうちょっと落ち着いて買い物したいという方には、スーパーをお勧めします。代表的なスーパーには、最大手の TESCO、グルメ志向の高い Sainsbury's、そして、高品質で知られる Waitrose などがあります。
ぜひ覗いて欲しい子供服売り場
子供服であればブランド品にも消費税はかかっていません。旅の急場は子供服でしのぐ!? |
また、子供服を出しているブランドも狙い目です。子供服とは言っても、13 歳児用となると、S サイズの日本人であれば、十分着られます。
【参考リンク】
出発前の準備 イギリスの物価と両替