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伝説の通りを蘇らせたい カーナビーのキングリー・コート

ロンドンで最も有名な通りのひとつでありながら、忘れ去られていたカーナビー・ストリート。今回は、ここにきて復活の兆しを見せはじめたこの街の「今」をレポートします。

執筆者:平良 淳



ロンドンで最も有名な通りのひとつでありながら、忘れられ去られていたカーナビー・ストリート。今回は、ここにきて復活の兆しを見せはじめたこの街の「今」をレポートします。

P1. カーナビー・ストリートを以前の姿に戻したい
P2. キングリー・コートのショップ紹介

カーナビー・ストリートを以前の姿に戻したい

カーナビー・ストリート
自由が丘の縮小版?といった感じの、カーナビー・ストリート。少しずつ地元客が戻り始めている。
イギリスが生んだサブカルチャーを代表するパンクやモッズ。その発祥の地として知られるカーナビー・ストリートは、80 年代になると、かたくなにパンクにこだわる一部のマニアと、それを見物にくる観光客のための街となり、90 年代以降は、地元の人たちがほとんど寄りつかない状態になっていました。

そのカーナビー・ストリートが最近、息を吹き返し、ロンドンっ子の足も戻り始めています。中でも注目を集めているのが、キングリー・コート (Kingly Court)。カーナビー・ストリート沿いにある間口の狭いエントランスを入ると、吹き抜けの 3 階建てのショッピング・モールが出現します。

モールには、ブティックや小物ショップを中心に、レストランなどが入っていますが、3 階は特に、若手デザイナーにチャンスを与える場となっています。モールのオーナーは、この一角から揺さぶりをかけて、カーナビー・ストリートにかつての活気を蘇らせたいと願っているのです。
キングリー・コートのエントランス
カーナビー・ストリート沿いのエントランスから入ると、吹き抜けのモールが出現。

3 階のテナント料は他の階に比べて安く設定されていますが、ここを借りるには、ひとつ条件があります。それは、ブランドの第1号店であるということ。ここに店を構える人たちの多くが、オーナー兼デザイナー兼店員です。つい最近までは、ポートベロー・ロードやスピタルフィールドなど、ロンドンを代表するマーケットで売っていた人も少なくありません。次のページでは、個性溢れるキングリー・コートから、カーナビー・ストリート復活の起爆剤となりそうなお店をご紹介します。

キングリー・コートのショップは、次のページでご紹介

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