ソウル/ソウルの観光・世界遺産

韓国最強!南大門市場徹底解剖(2ページ目)

韓国で市場と言えば、何でもそろうショッピングスポット。韓国では市場が大都市、地方に関わらず、人々の生活の場に溶け込んでいます。今回はソウルの巨大市場、南大門市場(ナンデムンシジャン)をご紹介します。

執筆者:原 美和子

南大門市場の名物グルメって何?

ご飯にもお酒にも相性がいいカルチチョリム
南大門市場はショッピングだけでは終わりません。南大門市場ならではの名物料理というものがあります。それは、カルチ(太刀魚)の煮込み料理「カルチチョリム」です。 このカルチチョリムとは、カルチと大根をコチュジャンやコチュで煮込んだ辛い韓国家庭料理。 韓国でも太刀魚はよく食べられている魚の1つなんです。南大門市場の北西側、文房具店が並ぶ文房具通りの路地を入ったところに、カルチチョリムの食堂が集中していますよ。

太刀魚と大根という組み合わせには、魚の煮崩れを起こさないように大根を鍋底に敷き詰めるという理由からだそうです。そして、その上に太刀魚、さらにはコチュジャン、コチュ、ニンニク、生姜などで併せた煮汁を加えて煮込むみます。太刀魚や大根に辛味が染み込んでご飯も進む美味しさです。辛いと言ってもただ辛いだけではなく、太刀魚や大根の甘味とマッチしているので、お酒好きな人にはお酒の肴として食べるのもいいかも知れませんね。カルチチョリムは基本的に2人前からで、ご飯とキムチやナムルなどの小鉢が付いて料金は6,000~7,000ウォン(650~750円)。お昼時は、市場とその場周辺の食堂は混雑するので、待つのが苦手な人は、少し時間をずらして行くといいでしょう。

屋台で一杯いかがですか?
もう1つ、南大門市場の名物は屋台です。市場の南側、地下鉄4号線・会賢(フェヒョン)駅の5番出口を出た所に、屋台通りと呼ばれる路地があります。韓国の屋台で定番のトッポギやスンデ、オデン、ホットクといったメニューはもちろんのこと、夜になると「ポジャンマチャ」と呼ばれる居酒屋風屋台が市場の屋台通り周辺に出現します。アルコール類を扱っているため、豚のプルコギやチジミの盛り合わせなど一品料理のメニューは全体的に8,000~9,000ウォン(850~950円)前後とやや高めになっています。会社帰りの会社員や、学生たちでにぎわうポジャンマチャでは、韓国の飲み会の雰囲気を見ることができて楽しいかも知れませんね。


【関連リンク】
  • 韓国グルメは屋台にあり! 屋台グルメの旅


  • ちょっと足を延ばして一休みもしませんか?

    夜のライトアップも美しい崇礼門
    ソウルのシンボル的存在として、映画やテレビにも度々登場する崇礼門(スンレムン)。南大門市場から5分程のところにある崇礼門は、14世紀末の李氏朝鮮時代に建立された城門です。かつてソウルは漢城(ハンソン)と呼ばれる城壁都市で、城の四方を城門で囲まれていました。崇礼門は城の南側に位置してたことから、この周辺が南大門と呼ばれるようになりました。

    韓国初のの国宝指定を受けた崇礼門は、朝鮮戦争で焼失を免れたものの、戦後から長い間、一般人の立ち入りが禁じられていました。しかし、2005年より大規模な修復・造成工事が行なわれました。2006年の春には実に100年ぶりに崇礼門の徒歩による通り抜けができるようになり、門の周辺も芝生の整備や夜間のライトアップがされるなど新たに変貌を遂げ、ソウル市民の憩いの場やデートスポットして生まれ変わりました。ショッピングやグルメを思い切り楽しんだ後で、ちょっと散策を兼ねて美しくライトアップされた崇礼門を見学してみるのはいかがですか?

    充実の観光とショッピングのためにちょっと気を付けて

    南大門市場を満喫するために、注意しておいた方がいいことが何点かあります。市場は日常的に人出が多く混雑しているため、雑踏の中ではちょっとした隙にスリの被害に遭ってしまうことがあります。財布や、貴重品はカバンの中にしまい、カバンもたすきがけをして体の前に持って来るようにするなどしてください。

    市場の一部の店舗では、道行く観光客の後を追って客引きするやや強引なケースもあります。商品に関心がなかったり、しつこい客引きをされたそうになった場合は、毅然と断る、無視をして関わらないようにしてください。また、現在では政府による取り締まりが強化されているので以前より減少していますが、やたらと安価で高級ブランド商品をすすめる店や露天があります。このような場合はコピー商品であるケースが多いので、安易に安価という理由だけで購入することは避けましょう。

    万一、何らかのトラブルや苦情が発生した場合は、観光センターへの通告や申告もできます。楽しい旅行気分を害さないためにも、注意を忘れずに過ごしてくださいね。

    昼間は地元市民や観光客で賑わい、夜には行商の人々が買い付けのために南大門市場を目指してやってきます。まさに24時間眠らない市場である南大門市場の熱気を肌で感じて楽しい旅の思い出を作ってみませんか?

    【関連情報】
  • 南大門観光案内所
  • (韓国観光公社サイトより)

    【関連リンク】
  • 知っておけば安心の韓国安全情報
  • (All About韓国)
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